表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/757

4/20 春くんは可愛がられ上手

 3年前の秋、私は突然入院することになりました。


 夜、寝ていたら、突然胸が締めつけられるように苦しくなり、自分で救急車を呼びました。


 まさか自分がそんなものにかかるなんて思ってもなかった心臓の病気。かかるとしても老人になってからだろうぐらいに思ってたような病名。


 ……まじかよ。


 どうも唐揚げばかり食べていたせいか、血液がドロドロになっていて、心臓の血管の細いところが詰まったようです。




 会社に連絡して休みをもらい、5日間入院しました。


 母が従姉妹のHちゃんとSちゃんと3人で見舞いに来てくれて、私に聞きました。


「何か困ってることある?」


 作りかけのおでんがあるので処分しておいてほしいこと、


 そしてフェレットを一本置いて来ているので世話してほしいことをお願いしました。





 次に見舞いにやって来た時、3人とも顔がとろんとろん。


 恋するみたいにとろけていました。


Hちゃん(女子大生)「何、あいつ。可愛い〜♡」


Sちゃん(女子大生)「あたしの手にいっぱいキスしてくれたがん(米子弁)」


 母は動物が好きじゃありません。


 アレルギーはないのですが、昔、家で飼っていた猫を『土足で家に入って来るのが大嫌い』と言って触ることもせず、いつも私に足の裏を濡れ布巾で拭かせていました。


 そんな母が、とろんとろん。


母「春くん、可愛いんよ〜。あたしのね、足の甲にね、枕に頭を載せるみたいにゴローンってして、可愛い目であたしのこと見つめて来たんよ〜」


 春くんはとにかく可愛がられ上手でした。


 公園へ連れて行っても愛想を振りまきまくり、『僕はあなたのことが大好きだよ』アピールをして、みんなをとろけさせていました。


母「連れて帰りたい〜って思ったよ」


 ふふ。


 ふ。


 甘いな。


 一番大好きな飼い主には全然態度が違って超ツンデレなんだから。







 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
心臓の血管の細いところが詰まった > それ、滅茶苦茶ヤバいヤツー!? 野菜食え! 油減らせ! 体重落とせ! の三拍子を医師に言われるでゴザル! いや、コレステロールかな? ナッくんが…………女を堕と…
[一言]  どちらにせよ、ちゃんと世話してもらえてよかったですね。  あ、春くん世渡り上手(笑)
[良い点] にゃふふ、やはり飼い主が一番(´艸`*)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ