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ナッくん日記【フェレットとの生活】  作者: しいな ここみ
2024年 12月

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12/7 ナッくんがかわいいのは当たり前じゃない

 ナッくんが甘えてくる。  


 私の手をせっせと頭で起こそうとし、横向きにガジガジと噛んでくる。ちっとも痛くない。


 頭をがしっと掴んでやると、大喜びでひっくり返って、両手で私の手を掴み返してくる。ついでにガジガジ、ペロペロ……。



 フェレットはファームにいる赤ちゃんの時から人間と触れ合ってるから、ペットショップで売りに出された時にはもう人間大好きだ。

 少なくともハルもナツもそうだった。

 ペットとして産まれ、育てられたから、当然のように人間に懐くし、しつければいい子に育つ。


 フェレットがかわいいのは当然だ。


 でも、ナッくんがかわいいのは当然じゃない。


 屋外で放しても逃げたりしない。

 手を差し伸べると、じっと抱っこされるのを待っている。

 私が座っている横でへそ天になって、じーっと私を見つめている。

 夜中にふと目を覚ますと鼻にくっつくぐらいの位置に立っていて、じーっと私の顔を見つめている。


 そんなこんなが積み重なって、私には特別にかわいいフェレットになってしまった。



 普段、生活の中で、ナッくんがいるのが当たり前みたいに思ってしまっているけれど──


 こんなかわいい生き物が同じ部屋にいるのは当然なんかじゃない。


 尊くて、ありがたいことだと、感謝することを忘れずにいたい。




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