表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナッくん日記【フェレットとの生活】  作者: しいな ここみ
2024年 11月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

596/767

11/26 ナッくんレベルアップ

 最近、いつも気になっていた。


 居間を出て、引き戸をぴっちり閉めて、キッチンで何かをしていて──


 ふと振り向くと、引き戸が少しだけ開いている。


 ぴっちり閉めたはずなのに。


 それは音もなく、いつの間にか開いているのだ。




 何度も書いたが、先代ハルくんはこの引き戸をダイナミックに開けた。

 四本の足ぜんぶを使って、一瞬でスパーン! と、豪快な音を立てて開いた。

 ハルくんが引き戸をあげるたび、私はビクッとかしていた。



 これも何度か書いたが、ナッくんは腕の力だけで開けるので、遅かった。

 しかもガタガタと激しく音が鳴る。

 ナッくんが引き戸を開けるのを見るたび、私はふぅ、とため息をつきながら、開けるのを手伝ってあげていた。




 最近はまるで幽霊が開けでもしたかのように、音もなく開いている。


 どうやって開けているのだろう?


 キッチンに移動した私はすぐに振り返り、その様子を観察してみることにした。




 磨りガラスのむこうに白い影が浮かぶ。


 そのまま、四本の足で立っている姿勢で、引き戸に横から前足をかけた。


 それをすべらせるように動かす。


 すると──


 引き戸が音もなく、スルスルと、自動ドアのように開き、ナッくんが平常心の表情で顔を覗かせた。




 どういう原理なのかはさっぱりわからない。


 まるで超能力でも使っているかのように、まるで歩くように引き戸を開けられるように、ナッくんはなっているようだ。(『ように』多っ…)




 人間の年齢でいえば50歳を超えて、何かがレベルアップしたのだろうか……。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ