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7/8　ナッくんに安眠妨害されない方法

　日によってはまったく被害に遭わないこともあるが、40%ぐらいの確率で、ナッくんは寝ている私を夜中に起こしにやってくる。

　大抵は２時から４時の間ぐらいだ。私の背中に回り込み、上着とパンツの間のむきだしの肌を狙ってくる。

　穴が空きそうな勢いでそこを掘ってくるので、目を覚まさないわけにいかない。

　私が仰向けになると攻撃をやめて、顔のほうにやってきて、しつこく顔じゅうをペロペロしたり、耳の穴をふんふんふんふんと嗅いだりする。

　40分ぐらいやっても私が起きないと、諦めて寝てしまうのだが、私はもう眠れなかったりする。

　これを防ぐにはどうしたらいいか？

　ナッくんはそのぐらいの時間にミルクが飲みたくなって、私を起こしにくるのだ。ならば寝る前にミルクを作って置いておけば、私を起こすまでもなくミルクにありつけて、安眠妨害せずに大人しく寝てくれるだろうと考えた。

　寝る前、静かに、音を立てないようにミルクを作っていると──

　目を輝かせて起きてきた。

　無駄だった。ならば、ケージに閉じ込めれば──

　かわいそうで、気になって、私が眠れない。

　60%ぐらいの確率で安眠妨害しないことを願うしかないと、いつも諦める。