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5/19 土踏まずに感謝

 久々になっくんを踏んだ。


 土踏まずに感謝。




 フェレットの足は早い。

 めっちゃ早い。

 全力疾走するハルには絶対に追いつけなかった。

 私のほうが数十倍、足が長いのに、あんな短い手足で飛ぶように走る。

 100m走の新記録を出すつもりでこちらが走っても、軽々と私を引き離して、東屋でごはんを食べてるよその家族の元へ先にゴールした。



 ナッくんには追いつける。

 前を走るナッくんを捕まえられなかったことは、ない。

 でも追いかけてくるナッくんを振り払うことはできない。

 仕事へ行くため玄関へ向かう私よりも早く、床を滑るように前に出てくる。

 踏まないように私がすり足で歩いているということもあるが、とにかく速い。追いかけてくる時だけ速い。短い足で滑るように先回りする。



 私は立派な土踏まずをしている。

 子どもの頃、学校の教育方針で、校庭を裸足で走らされた。

 そのお陰か、見事に足の裏がくびれている。

 足首のくびれを褒められることが多いが、じぶんとしては土踏まずの立派さのほうが自慢だと思っている。




 玄関で靴を履こうとしたら、いつの間にか足の下にナッくんがいた。

 すっぽり私のくびれた土踏まずに背中を踏まれて、動けなくなっていた。

 まったく苦しそうじゃなかった。

 まるで手で動きを抑えられたように、私の土踏まずに抑えられ、ただ動けなくなっているだけだった。




 私が扁平足だったら、たぶん潰れていた……。





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