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4/17 なっきゅん1歳頃の思い出

 まだこの日記を始めるより前のこと──


 ナッくんは1歳になったばかりぐらいだったと思います。

 お外を散歩する訓練みたいなつもりで、リードをつけてよく近所を散歩していました。


「なかなかうまく歩けるようにならないねー」


 私はニコニコ笑って見守りながら、よくそう言っていました。

 まさか4歳になっても変わりがないとは思っていませんでしたが……。




 夜に近所の公園に行ったことがありました。


 誰もいない公園に放すと、興味津々で探検を始めました。

 誰かいる時は固まって動かなくなるくせに……。


 花壇の土を見ると堀りたがるのを知っていたので、リードを引っ張ってやめさせました。

 ハルくんは掘る趣味はまったくなかったのに、ナッくんはとにかくやわらかい土を見たら掘りたがる子でした。最近はその趣味がとんとなくなり、専ら飼い主の背中を掘ってますが……。


 古そうな木がありました。

 うろが空いていて、それを見るとナッくんが興味津々で中に入って行きました。


 ──出てきませんでした。


「ナッく〜ん? 帰ろう」


 呼びかけても顔すら覗かせません。


「ナッくん? ほら、おやつあるよ」


 こういう時のためにフェレットの好きなチューブのおやつを持って来ていました。

 蓋を開けて匂いをさせても、出て来ない……。


「じゃ、一人で帰るよ〜?」


 そう言って、私がわざと足音をおおきく立てて、離れはじめると──


 ぴょこん! と洞の中から珍獣が覗き、急いで追いかけて来ました。




 あれがもしかしたらなっきゅんにきゅんとした最初の事だったかもな……。


 穴の中に入り込んで薄汚れていたので、帰ってすぐにシャンプーしました。





 

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