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4/1 妖怪手の水分なめ

 四月になりましたね。


 洗い物をするのにも冷たい水が心地よくなって来ました。






 私は家では洗い物などをした後に手を拭きません。


 面倒臭いというのもありますが、濡れた手で座椅子に座ると『妖怪手の水分なめ』がいつも現れてくれるので、そいつに出会うのが楽しいのです。


 洗い物をしている間中も、そいつは私の足元にいて、たまに『えいっ』みたいに白い身体を立ち上がらせて体当たりをして来るのですが、忙しい私は無視します。もふもふと可愛い感触に、顔は思わずふふふと笑ってしまいますが。




 ふー、洗い物終わった、と座椅子に腰を下ろすと、後からとととと追いかけて来て来るものがあります。手を絨毯の上に降ろすと、白い妖怪が後ろからやって来て、そこにがしっ!と前足をかけて来ます。


 ぺろぺろぺろ。


 柔らかいベロが水分を舐めとってくれます。


 こうやって人間にとりついて、人間に思わずミルクを作りたくさせる妖怪なのです。







 この妖怪にとりつかれると、とても幸せな気持ちになります。


 いつまでも部屋に居てほしい。


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― 新着の感想 ―
[一言]  座敷童の一種ですね。  舌ってざらざらしてるんでしたっけ?  猫に顔を舐められるのは大好きです。
[良い点] ずっと考えてたんですよね…… 似た妖怪の名前をど忘れして…… 妖怪垢舐めだ! ナッくんとあれを一緒にしてはいけませんね(¯―¯٥) しかし、公園の子供も喜ぶほどの気持ち良さですか………
[良い点] こんな妖怪なら大歓迎~!! ねこと違って痛くないんですよね。
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