3/16 なっきゅんきゅんとイチャイチャするぞ!
仕事から帰って、アパートの階段を上りながら、口が勝手に呟いていました。
「あ〜〜〜……。なっきゅんきゅんとイチャイチャするぞ! なっきゅんきゅんとイチャイチャするぞ!」
玄関を開けると奥から走ってきました。
恋するようなキラキラした目をした白いイタチが、走ってきました。
私が寝転ぶと、顔に近寄ってきて、私が頭を乗せているクッションを両手の爪でバリバリ……
かわいいので叱れません。
私の腕に登ってきて、これもバリバリ……
「いたたたた」
かわいいので叱れません。
謝るように、バリバリした腕をペロペロ。
ふふ……、くすぐったい。
がぶっ!
「いたたたた!」
プロレスごっこが始まりました。
ずっと私の側から離れず、私が脱ぎ散らかした仕事ズボンの中へ入り込んだり、リュックの中へ潜り込んだり。
私の周りをずっとウロウロしながら噛みついたりひっかいたりペロペロしたりしていましたが、今、ようやくまったりと横で寝転んで──
こんな顔して飼い主をじーっと見てます。





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