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3/3 遅すぎるナッくん
桃の節句なので桃ケーキを買ってきました。
白いクリームもいっぱい。
「ナッくーん、ケーキ買ってきたよー? 一緒に食べよう」
しーん……。
ぐっすり眠っているようです。
匂いをさせれば起きてくるだろうと思い、パッケージを開けました。
しーん……。
よっぽど眠りが深いようです。
仕方がない。一人で食べはじめよう。
私が食べてれば、気配を察知して起きてくるはず。
……まったく起きてきません。
食べ終えて、ごちそうさまをいいました。
コーヒーを飲みながらスマホを見ていると、ベッドの頭と壁とのあいだから、凄い勢いで飛び出してきました。
ズザザザ!と絨毯に音を立てる勢いですぐに立ち止まり、真剣な目でこっちをじーっと見ています。
夏『ミルクの匂いがする』
私「ケーキだよ。起きてこないから食べちゃったよ」
夏『ミルクの匂いがする!』
私「はいはい」
半分だけ食べて残してありました。
お皿に少量クリームを入れてあげると、夢中でペロペロ舐めはじめました。





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