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2/24 心配してくれるナッくん
汚部屋化が進んでおります。
ナッくんの第二トイレを掃除しようとするのに、床に散乱したビール缶を跨がねばなりませんでした。
バランスを崩し、おっとっと……!
コケそうになりました。
コケそうになりながら、ふとナッくんのほうを見ると、夢中でミルク皿に突っ込んでいた顔をあげて、心配そうに私のほうを振り向いて見ています。
何があってもミルクから顔を離さないナッくんが……
外で何かでっかい音がしても気にせずミルクを飲み続けるあのナッくんが!
私がコケるんじゃないかと目を離さず、じーっと見守ってくれていました。
「ふんっ!」
根性で持ちこたえ、彼を安心させようとにっこり微笑み、声をかけました。
「大丈夫だよー。ミルク、飲んでね」
私がそういうと、ようやくゆっくりとミルク皿に顔を戻し、ピチャピチャと再び飲みはじめてくれました。
一瞬見たとかじゃなく、ほんとうに心配そうに見守ってくれたナッくんに、なんだかじーんとしてしまいました。





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