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ナッくん日記【フェレットとの生活】  作者: しいな ここみ
2024年 1月

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1/18 おかえりを言う前に

 仕事から私が帰って、荷物を片付けて、洗い物をして、洗濯物をまとめて、ゴミを整理していると、ようやくナッくんが現れました。


 少しだけ開いた引き戸のむこうから、出たり入ったりしてたかと思うと、私のリュックによじ登り、匂いをクンクン嗅ぎながら、ファスナーを口で強引に開け、中に潜り込んで、すぐに出てきました。


 次には買い物してきたビニール袋に潜り込み、中をチェック。ペットボトルのウーロン茶しかないのを確認すると、やがて出てきました。


 立って玉ネギを切っている私の足元に来て、匂いを嗅ぎはじめました。ズボンの裾からちょっとだけ潜り込んできます。ズボンの中で生足に抱きついてきました。爪が……いたたたた。


 この間、一度も私の顔を見ません。


 そろそろ『おかえり』って顔つきでこっちを見上げるかな? と思っていると、また少しだけ開いている引き戸の隙間を通って、居間のほうへのそのそと戻っていきました。


 すぐにまた戻ってきて、また私の足の匂いをクンクン。外でつけてきた匂いがそんなに気になるのでしょうか。


 ふと見ると、私の両足のあいだに仰向けで寝転んで、こちらを見上げていました。


『おかえりー』


 そんな顔つきでじっと私の顔を見ています。


 ようやく顔を見てくれました。



 濡れた手で顔をわしゃわしゃしてやると、喜んで手に抱きついてきて、ガブッと噛まれました。





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