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3/28 ナッくんがそこいると食べられないよ

 カレー南蛮そばを作って食べた。


 座椅子に座って、どんぶりを手に持って、食べていた。


 真っ白なイタチが足の間にやって来て、見上げて聞く。


『それは何を食べてるんだ?』


「ナッくんのじゃないよ。そこにいたらカレーのおつゆが飛ぶよ」


『いや、気になるじゃないか。何をそんなに美味しそうに食べてるんだ?』


 足の間からお腹に登って来て、興味津々。


「ナッくんがそこにいると食べられないよ。おつゆが飛んで、ナッくんが黄色と白のまだらになっちゃうよ」


『いいから何を食べてるんだ。匂わせろ! フンフンフンっ!』


 ちなみにカレー南蛮そばの【南蛮】とは長ネギのことである。


 フェレットに限らず、大抵の動物にとってネギは毒だ。


 っていうかフェレットには毒になるものが多すぎる。


 人間の唾液にもフェレットにとっては毒性の成分が含まれているという。


 ナッくんが私の唾液のついたお箸に手をかけて来る。


 顔が必死。


『意地でも覗く! 意地でもお前が何食べてるか暴いてやるぞ!』




 私は今日もひとつ、大切なことを知った。


 フェレットのいるところでカレー南蛮そばは食べられない。

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― 新着の感想 ―
[一言]  カレーのスパイスも、よくないと思います。  あと、腎臓よ。ジンジャーエールはだめよ(「夏への扉」より)。
[一言] 好奇心旺盛な夏くん可愛い…っ! カレー南蛮そば…、美味しそうですね(^^)
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