表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナッくん日記【フェレットとの生活】  作者: しいな ここみ
2023年 10月

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

387/769

10/15 ナッくんはなぜポッキーの箱に執着するのか

 起きてきたナッくんが私にベタベタしてきました。


 横になって腕の上に乗っかり、手首をがしっと両手でもってペロペロしてきます。


 私がテキトーに手を動かしてかまってあげていると、その程度では満足しないぞと、怒ったように立ち上がりました。



 私がさっき食べきって床に置いていたポッキーの空き箱がありました。

 ナッくんはコイツを見つけると必ず盗って行き、秘密のお宝倉庫に持っていきます。


 がしっと口にくわえました。


『取ったどー!』みたいに高く掲げて見せびらかします。


 テレビ台の裏へ、私から逃げるように走り出しました。


 まぁ、その一連の動きがいつも面白いので、わざと取らせるつもりで置いておいたものなので、べつにいいのですが──


『なぜナッくんは、ポッキーの箱にあれほど執着するのだろう?』

 ふと考えてしまいました。



 記憶を辿りました。


 ナッくんに初めてポッキーの箱を取られた時のことを……


 あれは確か、ナッくんがまだ生後3ヶ月ぐらいだった時のこと。

 私は床に置いたポッキーの箱からポッキーを取って食べていました。

 ちびナッくんがそこへやって来ました。

 まさかこんなものに興味を示すとは思わず、私は油断していました。


 ナッくんが入ってるポッキーの箱を、おもむろにくわえました。


「あっ……!」

 慌てる私。

「それはイカン! ナッくん!」


 チョコはフェレットに毒。

 どこかへ持って行こうとするちび夏を、私は座椅子から慌てて立ち上がって、必死で追いかけました。


 途中で捕まえて、口から無理やり取り返したのですが……


 ああ……なるほど。


 あの時必死でかまってもらえたことが、よっぽど楽しかったんだな。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ