8/17 昨夜は不安で眠れませんでした
昨夜、ナッくんが珍しくケージの前で寝ていました。いつもはベッドの頭とかで隠れて寝るのですが、丸見えのところで長く伸びて眠っているので、思わずクスッと笑いながら私も寝ようとしたのですが──
私が寝ようとしても微動だにしません。いつもは私が動くと目を開けてこっちを見るのに。
少し心配になって側に行き、様子を観察しました。目を半分開けて、なんだか呼吸してないみたいに、お腹が動いてない。撫でても無反応。いつもは撫でたらすぐに頭で押し返してくるのに……。
「ナッくん……?」
揺すっても反応がありませんでした。
「ナッくん!?」
抱き上げてみて、大声が出てしまいそうになりました。
首がガクン、全身が柔らかいぬいぐるみみたいにフニャフニャ……。命があるものとは思えない柔らかさになっていました。
ちょうどハルの心臓が止まった直後がこんな感じでした。あれを思い出してしまって、思わず泣きそうになりました。
胸に耳を当てると──トク、トク、トク、トク……心臓はしっかり動いています。
「ナッくん! ナッくん!?」
呼びかけ続けると、ようやく目が開いて、だるそうに顔を起こしました。
布団の上に置いてみると、もぞもぞと力なく動き出しました。
触診してみましたが、何も異常はありません。もちろん私は獣医ではないので、ハルと同じリンパ腫だった場合ぐらいしかわからないと思いますが。フェレットに一番よくあるインスリノーマだったらわからない。
明日から仕事なので寝なければいけません。でも、心配で不安で眠れない。
しばらくすると元気を取り戻し、いつものように安眠妨害の噛みつきと背中掘りをはじめました。でもなんだかいつもより力が弱い気が……
眠れずにいると、カリカリを食べる音が聞こえはじめました。
なんとか三時間近く眠り、起きてみると、枕元にナッくんがいました。
頭を撫でるといつものように、私の手を抱きしめて、噛みついてきます。
私が起きると部屋中を駆け回り、私が歩くと足元をついて回り、私が座ると熱烈に『ミルクをくれ』と視線で訴えてきます。
いつものナッくんに戻りました。どうやら昨夜は熟睡していたようです。
今週末はフェレットに詳しい獣医の先生のところへ連れて行ってきます。
今から丸二日、仕事で留守をすることになります。
前から思ってはいましたが、ナッくんの容態が悪くなっても、これじゃ側で見ていてあげられない……。





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