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7/22 返事をするナッくんがかわいい
朝6時──
目覚ましはかけてない。でもなんとなく目が覚めた。
枕元でゴソゴソと何かが動く気配がする。
「ナッくん、おるん?」
眠たい声で聞いてみた。
するとベッドと壁の間から、イタチがにょろんと、白い上半身を覗かせた。
私のほうを見ていない。どこを見てるのかよくわからないが、耳はこっちを向いているような気がする。
「ミルク作ろっか?」
聞いてみた。
「ミルク、飲む?」
すると返事をした。
閉じた口の間から、ペロンペロンと舌が出た。ミルクを飲む動きだ。
思わず笑ってしまいながら頭を撫でると、横にひっくり返って撫でられるがままになっていた。
起きて、トイレから帰ると、お尻をウズウズさせながら、座椅子の上から私を見上げた。
洗って拭いてない私の手に飛びついてきて、水分を舐める。
「はい、どうぞ」
ミルクを作ると顔を突っ込む勢いで飲みはじめた。
今日もナッくん、元気で嬉しい。





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