5/21 なぜ君はどんどんかわいくなるのか……
ナッくんと暮らしはじめてもうすぐ3年。
初めは何考えてるのかさっぱりわからないほどアホっぽすぎて、また大好きだった先代ハルくんと比べてしまって、『ふつうにかわいい動物』ぐらいにしか思えませんでした。
おまけにハルと違って一緒に寝てくれないし、それどころか安眠妨害しまくるし、何より血が出るほど噛んでくれたので、憎らしくすらありました。
ようやくこの子にはこの子の個性があると気づいてから、だんだんとかわいくなりはじめ、そこから特別かわいくなるまではすぐでした。
でも、まさか3歳を過ぎてもまだまだどんどんかわいくなるとは思ってませんでした。
最近はべったりと側に寄り添って、私の腕にしっぽを乗せてくれます。
テーブルの下でまったり寛ぎながら、じーっと私を見ています。
プロレスごっこをしてあげるとめっちゃ嬉しそうで、私が飽きて手を引っ込めると『もっと! もっと!』と誘いに来ます。
……あれ? これって最近になって始まったことじゃないな。
ずっと同じことをして見せてくれてるのに──
なんかいつ見ても変化があるのです。
これか生きてるってことなんだね?
とにかくナッくんが側にいてくれるのが嬉しい。
体をすり寄せてきてくれるのが嬉しい。
ずっと元気でいてね。





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