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5/20 振り向けばナッくんがいる
座椅子でスマホゲームをやりながら、右手をなんとなく床の上に置いた。
何かに掴まれた。
掴んだ私の右手を何かがペロペロと舐めてくる。
「フッ……」
笑ってしまったが、両手が必要になったので、右手をスマホに戻した。
一区切りついたところで右を振り向くと、何もいない。
気のせいだったのだろうか。
試しに左を振り向くと、床に仰向けに寝転んで、じーっと私を見つめているナッくんがいた。
『いつでもいいぞ』
そんな表情で私をじっと見ていた。
座椅子でスマホゲームをやりながら、右手をなんとなく床の上に置いた。
何かに掴まれた。
掴んだ私の右手を何かがペロペロと舐めてくる。
「フッ……」
笑ってしまったが、両手が必要になったので、右手をスマホに戻した。
一区切りついたところで右を振り向くと、何もいない。
気のせいだったのだろうか。
試しに左を振り向くと、床に仰向けに寝転んで、じーっと私を見つめているナッくんがいた。
『いつでもいいぞ』
そんな表情で私をじっと見ていた。