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ナッくん日記【フェレットとの生活】  作者: しいな ここみ
2023年 3月

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3/10 ドタバタ

 福岡行きの荷物を積んで仕事終了。

 時刻は14時半。

 19時半に出る予定。

 4時間半余裕あるな……。よし、あれもしようこれもしよう。


 そう思いながら会社に電話すると──


『ちょっと悪いけど近場の仕事一件やってくれ』


 1時間半はかかる仕事。

 4時間半が3時間になったな。

 ぶつぶつ……。


 それを終わらせ、会社に電話すると──


『もうひとつ近場の仕事あったの忘れてた。悪いけどお願いできる? ハッハッハ』


 4時間半が1時間半になった……。


 おまけにその仕事中に荷主さんから電話。


『明日の石川行きの仕事のことなんですけどねー』


 ハア!?


 聞いてないよ!


 どうやら私の知らないところで、福岡で下ろした後、佐賀から石川行きの仕事が決まってたらしい。


 自分の明日の仕事を把握してない私、まるでアホの子みたい。


 決まった時点で教えてくれんかな。


 それを知ってたら出来る準備もあるんだよ。






 仕事終わったのが結局18時過ぎ。渋滞の中を帰宅。

 帰って1時間半でお風呂に入ってごはん食べてあれもしてこれもするのは無理なので、車の中で寝る予定だったのを家で寝ることに。


 急いでお風呂を沸かしながらごはんを炊きながら、激辛麻婆豆腐を作った。今夜のおかずにもなるし、タッパーに詰めたこれとごはんさえあれば明日のお弁当にもなる。


 お風呂からあがり、激辛麻婆豆腐をごはんの上にかけたものを居間に置き、ロング缶の発泡酒を取りに行って帰ってみると──


 ナッくんが激辛麻婆豆腐をペロペロ舐めながら、キラキラした目をしてた。


『なんだこれ、珍しいー! ペロペロ』


 どうやら豆腐の白さに惹きつけられたようだ。


「ベロがヒリヒリなるよ!」


 取り上げても匂いを追ってしつこく舐めに来るので、ずっと片手に持ったまま食べて、いちいちお箸を置いて発泡酒を飲んだ。






 ごはんを食べたらあっという間に眠たくなった。

 食後すぐに寝るのはアレだけど、この眠気を逃しちゃいかん! と、すぐさまベッドへ。


 目覚ましを2つかけたけど、不安。起きれるだろうか……。


 大丈夫だ。うちには頼れる目覚ましイタチがいてくれる。


 最近、目覚ましが鳴っても私が起きない時は、必ずナッくんが起こしてくれるのだ。

 きっと起こしてくれるよ。信じてる。







 緊張感のせいか、自力で目が覚めた。


 時計を見ると、目覚ましが鳴る5分前。

 よし、目覚ましが鳴るまで寝よう。

 そう思いながら再び目を瞑ると、枕元からナッくんの寝言が聞こえた。


「くっ……きゅうう〜ん」


 笑ってしまって、布団を蹴っ飛ばして身を起こした。





 そして現在、福岡にいます。


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