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3/4 健康チェーック
仕事から帰ってくると、まずはナッくんの健康チェックをします。
片手の親指と人差し指をナッくんの脇の下に入れて、抱き上げて──
膝の上に仰向けにさせます。
早くミルクをくれと言いたげなナッくんを無視して、お腹をさすさすします。
「うん、今日も異常なし! ミルク飲む?」
『飲む! 飲むに決まってる!』
先代ハルくんがリンパ腫と診断され、余命を宣告されてからすぐ、彼のお腹を触ると、私でもわかるような異常がありました。
お腹の少し下のほうに、何か小さなボールでも入ってるような感触が──
まぁ、あれほどになってたらもう手遅れなんだろうけど……
今度はなるべく早く気づいてあげたいです。
まぁ、我慢をするハルくんと違って、ナッくんはどこか痛かったら大袈裟なぐらいにアピールするから、心配はないのかもしれませんが……。





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