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ナッくん日記【フェレットとの生活】  作者: しいな ここみ
2023年 1月

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216/774

1/1 明けましておめでとうございます

 本年もうちのナッくんをよろしくお願いいたします(•ᵕᴗᵕ•)⁾⁾ぺこ






 最近、ナッくんが何を考えてるのかよくわかりません。


 あ、いえ。ずっとそうだったのですか……


 でも付き合いが長くなると何を考えてるのか大体わかる気になったりするものです。


『ああ、今、ミルクが欲しいということしか考えてないな?』とか

『ああ、お外は怖いから、飼い主の服の中に入り込みたいんだな?』とか。


 でも表情はずっと、常にぼーっとしています。

 アホ面で固まっています。


 暑い夏の日に一度だけ『暑くて死にそうだ』みたいな顔をしましたが、あとは大抵アホ面をしています。





 いえ、ほんとうは悲しそうとか寂しそうとか嬉しそうとか、あるようには思うんです。


 ただ、先代ハルくんがとても表情のある子だったので、何を考えてるのかもわかるような気のする子だったので、やはり較べてしまいます。




 ハルくんもお迎えした当初は、わんこやニャンコと較べてフェレットって表情がないなと思っていました。


 でも、一緒に暮らしているうちに、なんとなくその表情が飼い主には読み取れるようになりました。




 下のお皿に自動で水が溜まる水飲み器を使っています。

 水を換えるためにボトルを抜くと、ちょうどフェレットの首がはまるサイズのスリットが縦に現れるんですね。


 私がボトルの水を換えて戻ってみると、どうやったらそうなるのかハルくんが、仰向けにその縦に深いスリットに頭がハマってもがいていたことがありました。


『こっ……、こんな……! このぼくが……こんなことになるなんて!』みたいな顔で焦っていました。


「何やっとん」と私がクスクス笑うと、助けを求めるようにこっちを見ました。


 こっちを見ながらも自分でなんとかしようともがいていたのですが、私が身体に触れるとピタリと動きを止めました。


 私を信頼しきるように身を預け、ゆっくり二点支持で持ち上げて私が彼を救出すると、ホッとした顔をして、嬉しそうに私の顔を見つめてました。


 床に下ろすと、なんだか悔しそうな顔をしながら『べっ……、べつにおまえに助けてもらわなくても自分でなんとか出来たんだからな!』みたいに吐き捨てるような動きをしてから、サッと背中を向けました。

 ええ、ツンデレでした。


 天才イタチくんがドジったところを見るの、可愛かったです(*´艸`*)



 他にも私が映画を観ている時に、トイレに行ったら『ガタガタッ!』みたいな音がして、

 なんだろう? と思って探すと『ここだよ』みたいにガタガタガタン!とまた金属の箱を揺らすような音がして、

 洗濯機の中を覗いたらハルくんが『穴にはまった。悪いけど助けてくれ』みたいにこっちを見上げていたこととか色々ありました。





 ナッくんはそういう救助が必要になったことはあまりありません。

 高いところに登って下りれなくなっても、いつものアホ面でキョロキョロしてるだけです。そして飛び降りようとかはあまりせずに、自力で下りてきます。

 この間、閉じた引き出しの中にどうやったのか入り込んでいて、助けたことはありましたが、本人に危機感はまったくないようでした。自力で出られると思っていた模様。

 引き出しを開けたらアホ面をこっちに向けただけでした。

 

 抱き上げてもいつもの表情をしてるだけ。


 たまに深淵を覗き込んでいるようで怖くなります(笑)



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― 新着の感想 ―
[一言] なんというか可愛いW
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