表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/713

2/20 いつもの安眠妨害

 フェレットは夜行性。


 前にどれかのエッセイで「昼間は元気に遊び、夜はすやすや眠る」みたいに書いた覚えがあるが、

わかりやすくするための作り替えである。


 本当は逆だ。夜になると元気に遊び出す。


 当然、安眠妨害されるので、別室に隔離する。


 しかし私が夜、トイレに行くため、彼の開けられない引き戸をカラリと開けると、待ってましたとばかりに入って来る。


 翌日が仕事の時はもう一度隔離する。でも今日は休みなので好きにさせてあげた。


 狂喜乱舞。


 布団の中に入って来て、遊べ遊べ、起きろ起きろ、起きて遊べ、と駆け回る、掘りまくる、噛みまくる。


 時間を見ると午前4時前。


 せめて5時半までは寝たいので、無視して寝ようとする。


 無理。


 ナッくんの興奮は止まらない。私の手の水かきに思い切り噛みついて引っ張る。私を彼の秘密の宝基地へ連れて行こうとしているのだ。


 フェレットに噛まれたら引いてはいけない。


 牙が鋭いので、フェレットにその気がなくても、人間が引くことで怪我をすることがある。


 フェレットに噛まれたら、逆に、強く押してやる。


 そうすると彼も苦しいので、離してくれる。これが『人を噛んではいけない』と教える躾にもなる。筈なんだ、普通は。


 先代のハルくんはこれでまったく噛まなくなってくれた。


 ナッくんはそうされるとどうやら楽しいようで、ハガハガ言いながらも『キュッ、クスッ』みたいなご機嫌な声を出す。


 躾、不可能……。



 結局起こされ、私が座ってコーヒーを飲み始めると、ナッくんは満足そうに、寝た。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  猛獣に噛まれたときの対処法ですね(笑)
[一言] 『結局起こされ、私が座ってコーヒーを飲み始めると、ナッくんは満足そうに、寝た。』 って、 おいおい(爆)
[良い点] いつもここみさんのエッセイ、面白いなぁと思いながら拝見させてもらってます。今回もサクサクと読み進められ面白かったです。 [一言] 布団の中まで入ってくるのですね。寝ようにも寝れない…汗 夜…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ