11/18 おやつの気配にぴこーん!と立ち上がる
仕事に出る前、ナッくんのトイレ、水、ごはん、そしてイタズラの予防がちゃんと出来てるかを必ず確認している。
流し台は上から下にレバーを動かせば水が出るタイプなので、ナッくんが乗っただけで水が全開で出っ放しになる。
前に一度やられたことがあるので、上から垂らした紐をひっかけてロック出来るようにしてある。
すべて確認よし。
しかし私がガサゴソしていても、ナッくん起きて来ない。
どこで寝ているのだろう?
長い間留守番させることになるから、おやつも置いて行こう。
ハムスター用のジャーキーキューブの袋をガサガサいわせると──
ベッドの布団のシワに隠れて寝ていたイタチが、ぴこーん!と立ち上がった。
スーパーのビニール袋やカリカリの袋もガサガサさせてたのに、これだけは一聴して聞き分けられるようだ。
ベッドの上からこちらを注目しているので、ジャーキーをひとつ、ぽいっと投げてあげた。
ジャーキーがぽとりと、ナッくんのすぐ前に落ちた。
気づいてない。
じーっと私のほうばかり見てる。
近寄って行って、「ここにあるよ」と指で差してあげると、私の手首に抱きついて来た。
鼻はよく利くし、猫じゃらしで遊ぶ時はネズミを見失わずに素速く追いかけるくせに……。
本当、ジャーキーには、目がないのかな。