表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
153/758

9/23 ナッくんが覚えたことば

「ナッくん」と呼ぶと、彼は振り返る。

 以前はこのことばにまったく無反応だったが、ようやく覚えてくれたようだ。


「だめ!」と言うと、ぴたっと止まる。

 べつにおやつを使って教えたわけではないが、なんとなくこのことばを聞くと感じるものがあるようだ。『ケージに閉じ込められる』と警戒しているのかもしれない。


「ミルクいる?」と言うと、これも動きがぴたっと止まり、そこから私の顔をじっと見上げてくる。

 そして私が動きはじめると、いそいそとミルクをいつも飲む場所に先に行って待つ。

 ミルクがもらえることをわかっているようだ。


 夜、私がベッドで眠っていると、彼は安眠妨害に来る。

 足に噛みつき、手に噛みつき、お腹を掘って来る。


「だめ!」

「こらっ!」

「やめて!」


 全部わかるはずなのに、何を言ってもこの時ばかりは聞こえていないようだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 ことばというか、音色かトーンで覚えてるのでしょうね。  リズムや音の高低変えればわかんないかと。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ