9/22 ナッくんの嫌がること
※動物虐待の描写があります
「ナッく〜ん! 遊ぼう」
私が誘うと、よっぽどその気にならない時以外は喜んで駆けてくる。
ぴょんぴょんと跳ねながら、嬉しそうに笑う。
『何して遊ぶ? 何して遊ぶ?』
私「えいっ(ナッくんの頭をぺしっと叩く)」
夏「(スウェーでかわしながら同時に噛みついてこようとする)プロレスごっこか……。フッ、鈍い貴様なんぞに負けるか! 返り討ちにしてやるわ♪」
私「とりゃ!(がしっと首の後ろを捕まえる)」
夏「(大人しくなって)や、やられた……」
私「おりゃあー!(そのままマットの上を激しく引きずり回す)」
夏「ずりずりずり……(されるがまま)」
私「やりすぎたかな……(かわいそうになって、離す)」
夏「今の、もっと!(せがんでくる)」
どんな激しいことをしても、誤って蹴り飛ばしてしまっても、ナッくんは喜ぶ。
何をしたら果たして嫌がるのだろうか……?
私「ほれっ!(マットに向かって1メートルぐらい投げ飛ばしてみた)」
夏「うっ……!(狙いが外れて毛布に叩きつけられる)」
私「あっ……! だ、大丈夫?」
夏「もう1回だ!(楽しそうに戻ってくる)」
私「ほれほれ。ぎゅ〜〜〜!(お尻を両手で絞るように締めつける)」
夏「や、やめろ〜〜〜!(脱出する)」
私「ごめん。嫌だった?」
夏「いや、やっぱこれ最高♪(しつこくせがんでくる)」
私「がうっ!(ヘソ天にして床に押しつけ、お腹を食べるまねをする)」
夏「ぺろぺろぺろ……(私のおでこを舐める)」
だめだ……。
何をしても嫌がらせることができない……。
私「も〜、キミは激しいの好きすぎ!(笑)」
そう言いながら、デコピンをした。
おでこに当てるつもりが、鼻にちょこんと当たった。
夏「あ……」
私「え?」
夏「(涙目)」
私「え……? え? 今の、嫌だったの!?」
夏「(ケージの陰にサッと隠れて、いじめっ子を見る顔で私をじーっと見る)」
私「お鼻に指がちょっと当たっただけやん〜」
夏「(顔を半分隠し、片目だけでじとっと見つめる)」
私「ごめん! ナッくん! お詫びにミルクあげる」
夏「ピチャピチャピチャ(ミルクに夢中)」
私「ごめんね、ナッくん、ごめんね?」
夏「ゴロゴロゴロ……(ミルクの余韻に浸りながら、カーペットに頬を擦りつけている)」
わたくし「あっ。もう忘れてる……」