9/10 フェレットと犬の違い
フェレットはよく『犬のような面と猫のような面を兼ね揃えたペット』と言われることがあります。
確かにそれは言える。
そう思う反面、
いやいや全然違うよ? とも思う。
喜んだらめっちゃ駆け回るのは犬のよう。
プロレスごっこが始まると知ると部屋中を駆け回ります。
笑ってるみたいに口を開けて、飼い主をずっと見ながら。
そして飼い主と向き合い、足を突っ張って立ち止まります。
そこから伏せの姿勢に……。襲いかかって来る気マンマンです。
かわいくなって、飼い主も思わず顔を突き合わせます。
犬なら、ここで笑いながら飛びついて来るか、撫でて撫でてと頭を差し出して来るか、することでしょう。
フェレットは違います。
飼い主の足の間を、すり抜けて行くのです。
突然そっけなくなって、おまえになんか撫でられてたまるかというように。
飼い主、涙目……。
犬のように『人間のトモダチ』とか『従順さ』とかを求めると、痛い目に遭います。
お猫様のように『遊ばせていただく』『飼い主はペット様のために』という、下僕になる心構えが必要です。
ただし、お猫様のように、膝の上で一緒にまったりしてくれるとか、体中を好きなように触らせてくれるとか、そんなこともしてくれません。
『やめろや!』みたいな顔をされて、サッサと向こうへ行ってしまわれます。
そしてそれこそがフェレットの魅力……
……
です!