7/23(2) こんなところでCDレビュー&ハム推理結果
20日発売のBREIMENのニューアルバム『FICTION』をようやく受け取れました。
BREIMENは私が大好きな日本のバンドです。
ジャンルはブラックミュージックをベースに、ジャズとロックをぐるぐる回転させた感じ。
マニアックなためか、人気はないようですが……。
ベース&ボーカルの高木祥太さんがイケメンで面白くてエロくて素敵なんですが、それ以上に私の推しはキーボードの池田ゆーたさんです♡
さて今回のアルバム。
ユーチューブで公開された単曲を聞く限り、私は期待していませんでした。
以前はすごくキャッチーでバカでスケベなことを物凄い演奏テクで聴かせてくれたのが、今回のアルバムに入るのはどれもスタイリッシュで気取った感じ。
なんとなくドイツのjazzanovaみたいな、『凄いだろう?』みたいな押しつけを感じて、一緒に歌えない感じ。
でもファンなので予約してCD注文してました。
今日、ようやく聴けたのですが……
これが……素晴らしい!
アルバムとして、通して聴いた後の快感が半端ない!
初めて聴くアルバムは大抵私、途中でギターを手に取ってテキトーに合わせて弾きはじめちゃうのですが、
最初から最後まで聴き惚れてしまった!
単曲で聴いてた曲も、アルバムの中に入るとなんて味わい深いの……。
ウェザーリポートの『ヤング・タウン』のリフが途中に入ったりと、ところどころにどっかで聞いたジャズのフレーズが入って来る遊び心も楽しい♪
また、今まではベース、ギター、キーボード、サックス(フルート)、ドラムが一斉に前に出て聴かせまくる感じだったのが、このアルバムではとてもトータリティー?があって、スタイリッシュで、耳馴染みがよくて、うっとりします。
特に今まではうるさいとすら感じていたカツシロさんのギターが今回は大人しく、しっとりしてます。
それでも前に出るところでは暴風雨のごとく前に出て来て、物足りなさもまったくない。
で、キラーチューンありました。
8曲目の『綺麗事』という曲。
過去曲に『You were my muse』という曲があり、お気に入りだったのですが、それみたいに男の泣き心を歌ったミディアムテンポの曲。
これ、アルバム中で唯一一緒に歌えそうな曲なんですが、歌ったら泣いてまうかも……。
以前はたとえば女性のお尻に対する熱い思いを歌った『Hip me』なんて曲もあり、聴くたびに火照っていたものですが、そういうエロい曲もふざけた曲も今回はありません。歌詞もアレンジも実験的。
そんな中に混じった『綺麗事』が泣かせます。
探したらユーチューブにありました。
https://youtu.be/fp6i2eSAoMk
今回はゆーたさんもカツシロさんも歌わず、ずっと高木さんのボーカルで通していますが、高木さんは元々ボーカリストではありません。
全作詞作曲を務め、ベースをバリバリ弾きながら歌いますが、元々はSeiさんという専任ボーカリストがいらっしゃったのです。
だから歌の上手さとかは気にしないであげてください(^_^;
BREIMENはあくまで歌、演奏、音をおんなじぐらい重視して聴くべきバンドだと思いますので。
と、言いつつ、個人的には、歌のめっちゃ上手かったSeiさんよりも、高木さんの生々しいボーカルのほうが好きですが。
っていうか、ほんとうに一番好きなのは池田ゆーたさんの可愛いボーカルなのですが、今回のアルバムはそれが一曲も入っていません。
いいんだ。アルバムが素晴らしければ。
あっ。
ギターケースの中にハムはありませんでした。
やっぱり神隠しだ。ハリーが正解。