7/15 ナッくんいじめてストレス発散
今、仕事から帰りました。
荷物や買い物したものを片付けて、居間へ。
ナッくんはまたクーラーの真下かな?
……と、思って、見ると……
ドキリとした。
白い屍のようなものが横たわっていた……。
お腹は下を向いているのに、前脚は天井を向いている。
顔は、見えない。
ぴくりとも動かない。
生きている気配を感じない。
「な……なっくん……?」
ハルが死ぬ間際、こんな格好をした。
うつぶせで、しんどそうに溜息をつきながら、どんどん上半身だけ天井を向いて行った。
お腹をべったり布団につけた格好で、前脚は天井を向いていた。
「ハルくん……。その格好、変だよ?」
私が晩ごはんのお肉を食べながらそう言うと、はっと目と口を開き、呼吸が激しくなった。
「ハル!?」
その姿勢が苦しいのかと思い、急いでまっすぐに戻してやった時には、もう心臓が止まっていた。
抱き上げるとぐにゃぐにゃに柔らかくなっていた。
あの時を思い出し、ドキリとした。
「ナッくん……?」
声を掛けると、
『んー?』
頭を持ち上げ、寝ぼけた顔がこちらを向いた。
ドキリとさせられた仕返しに、さんざんいじめてやる。
仕事のストレスも溜まってることだし。
どうせ鼻を鳴らして喜ぶんだろうけど……。