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魔族の学園　昼食編

そして昼食である。　

食堂にいきたくないシリルは、ゲールに頼んで売店でかいにいってもらい、自分は木の上で気配を消している。

ゲールの気配を感じて、ゲールの所にいくシリルだ。

「魔王様、どこにいたんですか？」といわれ、「面倒なやつがつけてたから、気配消して木の上にいたぞ」というと、ゲールが苦笑して「食べますか」といい、テーブルベンチにすわり食べ始めるゲールとシリルである。

純魔族ゲールと見た目混魔族のシリルが一緒にいるのは不自然のようで周りから好奇な目でみられているが、まったく気にしないシリルとゲールである。　

すると、クラスメイトらしく短髪紺色で瞳は赤で身長190CMの中肉中背でやや大人し目の男子生徒がくる。

「僕、同じクラスのジェラルドっていうんだ。」といい、「ゲール君、ここの学園って暗黙の了解で違う階級の生徒と一緒に行動しないんだ。　だから、あんまりシリル君と一緒にいないほうがいいよ。　僕も変だと思うけど、いじめられたりするからさ。　一応、教えておくね」というのだった。　

そんなジェラルドの忠告に苦笑するしかないゲール。

「大丈夫ですよ。　ご心配にはおよびません」というと、ジェラルドが「一応いったからね」といって去るのであった。

「魔族らしくない魔族だぞ。」と俺がいう。

魔族は個々で自由だぞ。　なのにいじめとかって意味がわからならいぞ。

「そうですね」っていうゲール。

俺は、さっきの授業でも言っていた言葉が気になってゲールに聞いた。

「魔界魔族5人衆ってなんだぞ？」

「先代魔王様の時に移民した下級魔族達で、まだ数名は生きているはずなのでその方かと思います」

「ふーん、わかったぞ」といい食べながら、俺は読書をするのであった。

下級魔族なら、あの魔法陣になるのかもしれないぞなんて他では考えていたりした。