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【白銀の黒帝:8】魔大陸の学園  作者: 八木恵
2章:魔族の学園
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魔族の学園の授業 学科編

午前中は学科の授業である。

「数学」「魔方陣」「魔術理論」「歴史」「地理」「魔物・植物学」「戦術」などで、午後は実技である。

教科書の内容を昨日確認したシリルは、うん簡単だぞという事で、最近はまっている魔界の古代魔術書を背表紙をかえて読んでいる。


殆どの教科担任は差別主義なため、シリルを指名する事はない。 ゲールはたまに問題をきかれて答えている。 その度に賞賛されている。 他生徒からもやや尊敬のまなざしだったりだ。


「魔方陣」の授業で、女性教師が魔方陣を黒板に写しだし、何やら説明している。 

みんな必死にノートをとっている。

シリルが魔術書をよみながらもゲールに念話する。


シリル:「なぁ。魔族の魔術って、魔方陣を暗記するのか?」

ゲール:「なんかそのようですね。魔界の魔術は、魔術理論から理解して魔方陣で発動です」

シリル:「お! しらなかったぞ。」

ゲール:「魔王様の魔術って違うのですか?」

シリル:「自然の理を理解してロジック組んでメソッド展開してその最終形態が魔法陣で発動だぞ」

ゲール:「はぁー、そこの理解が難しいので、魔方陣暗記や出来上がった理論を使うんですよ。そこ理解しているのって、シュン様、大魔王様、アーク様、元竜王様と魔王様だけですよ。 リン様も少し理解してますがね」

シリル:「そういう事だったのか。 多重思考が少ないと思っていたぞ」


魔族のちょっとした違いを知ったぞ。


そんな会話していたら、女性教師がなんか言ってきたぞ。

「そこの混魔族、ノートもとってないみたいですが、あなた魔術使えるの?」ときかれ、「うん、つかえるぞ」と答える。 


「本当かしら。 なら、この魔法陣はなにかいってみて」といって、黒板に映し出す。 

周りの生徒は「あんな複雑なのみた事ないぞ」などこそこそ言っているが、「うん、霧だぞ。 でも、それ効率わるいぞ」とついつい言ってしまったぞ。


女性教師が顔真っ赤にしてプルプルふるえてる。

「な! 正解ですが、効率が悪いとは失礼です! この魔法陣は、現存している魔界魔族5人衆の1人 アデレード様のですよ」と言われた。 「うん、そうだったのかだぞ。 まぁいいぞ」という俺だ。 俺は思った事をいったまでだぞ。

ただ、その返事が気に入らないのか女性教師が「まぁよろしいです。 では、前にきてその効率の悪いところを修正してください」といわれ、「うん、わかったぞ」といって、黒板にいき さくさく修正する。 


その間、女性教師も生徒も「出来るわけないよな」「全然論理わかんないし、混魔族がわかるわけない」「まったく大見えきって」などなど言いたい放題にいっている。


修正したシリルが「うん、シュンさんならもっとできるが、おれはこのレベルだぞ」といって席にもどる。


生徒達は「適当だよな」「ああ、そうだよな」などいっているが、女性教師が他の本などをみながらシリルの修正点を検証していて「え、えーとえ! 魔力量が15%と改善されている? え、ありえないわ」といっているが自分の知力をこえたようで「後日検証して結果をつたえますが、適当でしょう」といって授業を終えるのだった。 


シリルの改善は、18%魔力削減と10%の霧の増幅であった。 この答えにたどり着く事は、魔大陸の魔族にも難しいし、魔界の魔族でも困難だろう。 シリルはゲールが聞いてきたので、説明だけ念話でしておくのだった。

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