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【白銀の黒帝:8】魔大陸の学園  作者: 八木恵
2章:魔族の学園
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魔族の学園に転入 後編

学園長室を退室して、シリル達がマルコの後についていくと、マルコが頭を掻きながらいう。


「シリル、すまなかったな。 学園長は差別主義でな。 純魔族を優遇するんだ。 俺は基本実力主義だしな。 見た目はあまり気にしない。」と言われ、「うん、別にいいぞ。 おれ、興味ないぞ」というシリル。


「すみません。 マルコ先生。 あの、シリルはちょっと変わってまして、敬語はなせないんですよ。」とすかさずフォローを入れるゲールだ。


マルコが笑いながら「はは、まぁおれは気にしないから構わない。 ただ、きにするやつもいるしな。 特にSクラスは、純魔族で半分以上が差別主義というか純魔族志向主義だな。 シリルにやっかみがあるかもしれんが、気を付けてくれ。 しかも、シリルは小柄だしな17歳にも見えんしな」と言われ、「おれ、興味ないから大丈夫だぞ。」といい「それにおれ童顔なんだぞ」と不貞腐れていう俺だぞ。

それをみて、苦笑するマルコとゲールであった。 ゲールの中では可愛いすぎるだろって心の中で突っ込んでいる。


そんな、シリルとゲールの関係が気になったマルコ。


「おまえらの関係ってなんだ? 純魔族と混魔族が仲いいのは都会じゃ滅多にいないからな」

「凄い田舎にいましてね、あまり見た目をきにするような集落ではなかったので、魔族は強さが全てなので。

 たまたま視察にこられた魔皇帝様に学園にいってみないかっていわれて転入してきたんですよ」と説明するゲール。 


「だからか、学費・生活費免除の特待生なんだな。それに2人とも学生とはおもえないぐらいの魔力量だしな」と納得するマルコだった。


Sクラスの教室の扉の前につくと、

「呼んだら、中にはいってくれ。 それまで待っていてくれ」といって教室の中にはいっていくマルコである。


教室に呼ばれるまでの念話するシリルとゲール。

ゲール:「魔王様が何も教えてくれないので、話あわすの大変でしたよ」

シリル:「ちょこちょこ念話でフォローしたぞ。 にしても、さすがゲールだぞ。 魔大陸の調査もさせておいてよかったぞ」

ゲール:「任務内容はなんなんですか?」

シリル:「あー、ようはこのクラスのやつらを見返してやれだぞ。 殺しはだめだが、骨折まではいいって魔皇帝がいってたぞ」

ゲール:「そういう事ですか。 ようは冗長している奴らの目をさまさせるって事ですね」

シリル:「あーそうだ。 まぁ、あと他にもあるけど、わすれたぞ」

ゲール:「ちなみに、魔王様、このはなしいつ聞いたんですか?」

シリル:「魔界軸で2週間ぐらいまえだぞ。 おととい魔皇帝から連絡あっておもいだしたぞ」

ゲール:「だと思いましたよ。 にしても、魔王様にあんな態度をとるとは許せません。 質でわからないなんて、同じ魔族としてはずかしいです。 それに、魔王様を侮辱するなんて、魔界の魔族がしったら大変ですよ」

シリル:「魔界の魔族にはいうんじゃないのだぞ。 秩序がみだれるのだぞ。 それに、質がわかってたら、見た目主義になってないとおもうんだぞ」

ゲール:「確かにそうですね」

シリル:「お!思い出したぞ。 それだ、魔族なのに質がわからなくなったのかも調査しないとだぞ。」

ゲール:「確かに、おかしいですよね。 魔王様みて気付かなさすぎです。」


と会話していると、マルコに呼ばれ、教室に入るシリルとゲールである。


転入生の自己紹介

シリルとゲールが教室にはいると、教室内は騒然とする。

「純魔族より先に混魔族がはいってくるんだ」

「混魔族がSクラスなんておかしいぞ」

「そのチビ出て行け」などなどだ。


早速かという感じであるが、シリルは興味なしでスルーしている。


「お前ら黙れ! こいつらは魔皇帝様の直接の推薦だ。 文句あるなら魔皇帝様にいえ。」と叱咤するマルコ。


1人の気品はあるが偉そうな男子生徒が「な! 父上は何もいってなかった」というのと「リベリオ様、本当ですか?」と隣の席に座るの男子生徒がいうのだった。 それを見て、シリルは”へーあいつが、魔皇帝のいってた愚息か”と確認するのである。


ようやく静かになる生徒。


「静かになったな。 自己紹介してくれ。 あと属性と魔術レベル、魔武器とギルドカードあればランクだな」というマルコ。


「はじめまして、ゲールです。 属性は、無属性の派生以外です。 魔術レベルは、上級、合成が中級、複合が中級です。 魔武器は、長剣です。 ギルドカードは田舎にすんでたのでありません」というと、生徒達が「すげーな。」「複合までできるんだ。」「しかも中級だってよ。」と絶賛する生徒達。


「シリルだぞ。 属性は、全部だぞ。 魔術レベルは、うん?しらないぞ、魔武器は双剣だぞ。 ギルドカードはないぞ。 あと敬語はなせないぞ。 ゲールと同じですげー田舎にいたから一般常識うといぞ」といい、「なぁ、ゲール、おれの魔術レベルなんだ?」と俺が聞くと、「しりませんよ。 滅多にみないですから。 上級以上は確かですよ」と言われ、「うん、だぞうだ」といっておいたぞ。


生徒達が、

「混魔族が上級つかえるわけない」「うそいうな」「てか、お前本当に学生かチビ」などなど罵倒が続く。 ゲールは怒りで震えているが、シリルは興味がないのでスルー。


そんな反応にうんざりのマルコだ。

「煩いぞ、とりあえず、ゲールとシリルは窓側の一番後ろにある2席だ。」と席をさす。


シリルとゲールが席にむかう。 何名からテンプレのようにシリルが通るたびに足をだすが、さけて席にむかい、シリルは窓側に座るのだった。 窓側の一番後ろって特等席だぞって何気に喜んでいるシリルだ。

すると、ゲールからの念話

ゲール:「魔王様、私がまんできませんよ。 魔王様はなんで平気なんですか?」

シリル:「うん? 興味ないからだぞ。」

ゲール:「そ、そうですね。 私も大人気なかったです」


魔王であるシリルが気にしていない以上何も言えないゲールであった。

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