暇な傍観者たち
ここは神獣竜界の深層の森にあるログハウス。
俺シュンは素のまま翼をひろげエールをのみタバコを吸っている。
「なぁ、アーク、リン、最近ってかよ、いつも思うんだけどよ、当たり前にこいつらの分の飯作って、酒あたえてんだけどよ、ここっておれら3人の住居だよな?」と聞きいた。
「ああ、確かに。 でも最近住人ふえてねーか」とアークがいい、リンが「われもそう思うぞ」という。
俺はタバコを吸いながら、最近増えている住人に聞いてみた。
「大魔王に、元竜王に、シリル、おまえらしょっちゅう来ては、最近数日はねとまりしてねーか?」
大魔王と元竜王は「「暇なのだ(じゃ)」」という。 さすが、隠居組だな。
んで、シリルお前は隠居してないのに、なぜいるって目線を送る。
「うん、俺はここに住んでるんだぞ」というシリル。
おいおい、いつの間にお前は住んでるだよって、突っ込みのため俺はハリセンでシリルをはたいた。
「シリル、てめぇー王宮あんじゃねーか、魔界に!」って言ったら、「俺、あそこにすんでないぞ。 居心地がわるいから、いろんな森に拠点作ってたんだぞ。 最近、四天王にみつかて拠点を撤去されたんだぞ。 だから、ここに住むことにしたぞ」といいながらエールを飲んで平然という。
「だな、王宮は居心地悪いからな。 シリルが我の家に居候しはじめてだ、四天王たちが毎日くるもんで、ある意味我もここに避難だ」といってエールをのむ大魔王。
シリルが魔王城に住んでないとは初耳だったが、まぁシリルの事だ有り得る話で驚きはしない。
それよりもだ。
「ってことは、ここはお前らの避難所兼暇つぶしってことか?」と聞いたら「そうだぞ」とシリルがいう。
こいつらどうしよう。
「なぁーアーク、こいつらどうする?」と俺が聞いたら、アークが「まぁ、もうどうでもいいんじゃねー」というと、俺とリンが「「確かに」」というのだった。 ログハウス拡張して、こいつらの部屋も確保してあんし、考えてみればもう永い付き合いで、自分でこの会話話したがどうでもよくなってきた。 まぁいい奴らだし、いいか。
「あ!忘れてたぞ」ってシリルが何か思い出したようだ。
魔王のくせに、抜けていてよく忘れるから、毎度の事だ。
「俺、会ったことないけど、魔皇帝から手紙きてたんだぞ」といって俺に手紙を見せた。
俺も手紙を読んだ。
「ゲールの報告では知ってるけどよ、これ面倒じゃねー」というと、シリルも「そうなんだぞ。 あの時から魔界は移住禁止にしたから関係ないんだぞ。 しかも適任者いないぞ」という。
シリルの言う通りで、俺たちには関係ないな。 だが、ちょっと違う。
「まーな、俺らには関係ねーな。 でも、適任者いんじゃねーか」といいながら、俺は魔皇帝の手紙は他の奴らにもみせた。
「「「あーいるな適任者」」」という俺とシリル以外だ。
「だれだ?」と聞くシリルに、みんなが笑いながら「「「「お前だ」」」というのだった。
「おれ、嫌だぞ。 肌の色違うぞ!」と嫌がるシリルだが、ここに居候させてるんだし、俺が「暇つぶしだ」とニヤリ笑うってお前行けって顔をしておいた。
そんな俺の表情を読み取ったのか、こういう時は察しがいいシリルは項垂れている。