タイガに聞いてみる
その日の夜、シリルとゲールはタイガの宿泊先にきている。
「聞きたい事があるのだぞ」
「ええ、なんでしょうか?」とタイガは畏まっている。
別に畏まらなくてもいいんだぞ。
「ここの魔族が魔族らしくなくなったのはいつからなのだ?」
今回の任務の本題だぞ。 ここ数か月間、学園で冗長している奴らとか、模擬戦でしばいたけど罵倒するだけで結局闘争本能が低すぎるんだぞ。 まったくもって魔族らしくないんだぞ。
そんな俺の質問にタイガも思案している様子だぞ。
しばらくして、
「確か、人間の血が混じってから暫くは、特に闘争心がなくなるという事は無かったですね。 相変わらず、戦闘狂はダンジョンに行ってたりしてましたから。 階級制度が出来た当初は、さほど問題はなかったですね。
劣魔族と言われても、彼らも魔族の誇りはありましたから。 それに、その時もまだ個々で自由にしてましたしね。
うーん、丁度人間社会と休戦して争いが減った後ですかね。 徐々に闘争心が減っていったって感じで、個々でなくなってきたのは。 休戦で戦闘相手がいなくなったからかと思いましたけど、俺らとしてはつまらないんで、一線引いて、引きこもったのもその辺りです。」
休戦が原因なのかだぞ。
「うーん、面倒なのだぞ。」と俺は考えてるぞ。
「その時に流行った物とかあると少しは分かるかも知れないのですが」と聞いたのはゲール。
「あー、ありますよ。 人間社会から、ハーブティーが入ってきて、俺ら苦手で飲んでないんですが、結構流行ってますね。」というタイガだ。
うん?ハーブティー? 俺も好きじゃないんだぞ。
「うん、わかったぞ。 ありがとだぞ」と言って、俺とゲールはタイガの部屋から出ていったぞ。
ハーブティーになんかあるのかだぞ。。
◇◇◇
数日後、俺は魔皇帝の所に来ている。 数日学園を休んで、いろいろと調査した。
シリルが魔皇帝に報告をする。
魔皇帝が驚愕した顔をしているぞ。
「まさか、そんなのが理由ですか?」といわれ、「うん、そのまさかだったぞ。 という事で、任務完了だぞ。 帰るぞ」といい、その場から次元ゲートで帰る事にしたぞ。
ちなに、ゲールはそのまま人界の調査のため別れたぞ。