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【白銀の黒帝:8】魔大陸の学園  作者: 八木恵
2章:魔族の学園
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タイガ対シリル

魔界魔族5人衆の1人、タイガが学園を訪れ、公開模擬戦となり学園の試合会場には多くの学生が見学に集まっている。


タイガは210CMで筋肉隆々のがっちりした大柄な体系で、白髪まじりの紺色の坊主にちかい短髪で人間でいうと60歳くらいだが、筋肉は衰えていない感じの魔族であった。


Sクラスの1年との模擬戦がはじまる。 緊張しているのか赤子と大人ぐらいの差がある対決となり、タイガは軽くながしてある程度の時間で勝利する。 みな、挑戦した生徒をねぎらうのである。 次は2年で、まずディーノからだ。 1年よりはましだが、タイガは軽く流している程度で、1年よりはながく持ちある程度は健闘するも試合はおわる。


そしていよいよ、シリルの番だ。 

「相手は下級魔族ですよ。 わかってますよね」とゲールに言われ、「うん、わかってるぞ。 でも楽しむぞ」といい模擬戦の会場へいく。


いままでの対戦相手はみな純魔族で、見た目が混魔族のシリル、しかも小柄な生徒の登場に、観客はおどろき騒然となる。


そんな周りが騒然となっていても気にしない、シリル、そしてタイガもだ。

「少しは骨のありそうな奴だな」というタイガだが、その瞬間驚き。

「ま、まさか!」と畏まりそうになる。


念話で、

シリル:「畏まらなくていいのだぞ。 ただ、模擬戦がしたいのだぞ」

タイガ:「でも、魔王種ですよね。。 擬態してらっしゃるんですか?」

ゲール:「ゲールといいます。 目の前の方が現魔王です。 が、1生徒としてお相手ください。 周りは魔王様とは知りませんので」

シリル:「そうだぞ。 魔力制御してるぞ、楽しみたいのだぞ」

タイガ:「ははは。 さすがに魔王様だ。 では、胸をおかりするつもりで、こちらはまいります」

シリル:「うん、かかってこいなのだぞ」


という念話で、試合ははじまる。 タイガの空気がかわり、先ほどとは違く、タイガからシリルにしかける。

本来は逆なのだが。

シリルが軽くうけながしながら攻撃をいれる。 お互いの攻防は速く、追いつける観客はすくない。 たまに止まる時にみえる程度だ。 実技担当の先生たちもレベルの高い攻防に興奮気味になる。


念話で

タイガ:「まさか、この歳で魔王様と戦えるなんてうれしいかぎりです」

シリル:「まだ、いけるだろ。 もう少しペース上げても構わないんだぞ」

タイガ:「こっちが無理ですって」

シリル:「折角、楽しくなってきたんだぞ」

タイガ:「はは、魔族はこうでなくてはいけませんね。 いかせていただきます」

シリル:「お! いいのたぞ」


暫く、攻防がつずいていると、念話でゲールが「魔王様、そろそろ終わりにしたほうがよろしいかと」とつげられ、シリルとタイガは申し合わせたように最後の一振りで、シリルが負けたふりをする。


観客たちはレベルの高い戦いに喝采する。


倒れたふりをするシリルにタイガが近づいてきて「お手を煩わせて申し訳ありません」というと、シリルが起き上がり「問題ないんだぞ。 まぁ楽しめたのだぞ。」とニッコリ笑う。 タイガが「はぁはぁ、一太刀も入りませんでしたけど」と息を切らせながらいうのであった。


シリルは少し会話をしてから舞台袖にいるゲールと合流するのだった。


「少しは楽しめましたか?」と聞かれ、「うん、まぁまぁ楽しんだぞ」とニコニコしていうのシリルだった。

 

するとマルコが興奮してシリル達の所へくる。

「シリル、おまえ剣術すごいな! 誰から学んだんだ?」と聞かれ、「それは内緒なのだぞ」と答えるのだった。

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