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【白銀の黒帝:8】魔大陸の学園  作者: 八木恵
2章:魔族の学園
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魔族の学園 午後の実技編

午後の実技で、運動着に着替えて訓練場にきているシリルとゲール。

担当はマルコであった。 


「全員いるな。 いつものように準備運動後、ペアで軽くうちあってから、模擬戦だ。 はじめ」というマルコ。


シリルとゲールは準備運動をしながら、「お、久しぶりだぞ。 ゲールとの模擬戦」とニコニコしていうシリル。 「軽い打ち合いですよ。 模擬戦とはちがいますよ。」というゲールは、「本当に軽くながしてくださいよ」と嘆願するのであった。


準備運動後、他の生徒も各々の武器を模した木刀で軽いうちあいをはじめている。 周りの生徒は、シリルとゲールをみて非難したり、なにかいっていたりするが、もちろんスルーである。 基本、体格差があるので、ゲールのほうが優位である。


「久しぶりだぞ。 ゲールとの模擬戦」とニコニコしてはりきっているシリル。 

そんなシリルに、ゲールは冷や汗をかきながら「軽い打ち合いですよ。 私にあわせてくださいよ。 身体強化なしですよ」といい、「うん、わかったぞ。」といいながらゲールに向かっていく。


最初は軽くだが、戦闘狂のシリルだ、徐々に早くなっていく。 ゲールは、文句もいえる暇もなく攻防に忙しい。 シリルは、ルンルンである。

段々激しくぶつかる音をきき、周りの生徒達も2人の攻防に唖然としていく。


「ゲール、シリル、軽くながせっていっただろ!」とマルコが叫ぶと、シリルが止まり「うん、軽くだぞ」と返事をするのだった。 そして、ゲールが「シリルにとっては軽いでしょうね。 こっちは、必死ですよ」とやっと文句をいうのだった。


生徒達は、きっとゲールが手を抜いているだろうとか、見た目混魔族のシリルで、かつ小柄なやつが強いわけないと勝手に妄想するのである。


模擬戦がはじまる。 くじで決まる。 男女別々となる。 ルールは身体強化のみで魔術禁止だ。

ゲールの相手は、王子の側近のようだった。 ゲールが圧倒的に勝ち、王子になにかいわれた側近がゲールを睨んでいた。


次は、シリルの番である。 今回は手を抜くというか殺さなければいいので、いままでの学園生活にくらべてはまだ楽である。

相手は何かいって罵倒しているが、興味のない事は聞いていない。 開始、数分もしないでシリルの圧勝でおわる。

負けた奴とそのほかの生徒も驚きもするが、シリルをにらみつけているのである。

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