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路地裏の片隅で



あなたは知っているだろうか


「ねぇ、知ってる? 」



ごくりと唾を嚥下して

あなたの魂を狙う

彼らの存在を


「耳がちょっと尖ってて、頭にツノがあってさ」



いつ手元に訪れるかを

舌舐めずりしながら待つ

その牙を


「にぃって笑った時に、吸血鬼みたいに牙が見えて」



ふわりと

足音なく近づくための

その羽根を


「背中に羽根が生えてるんだって」






少し入り組んだ路地の向こう

夜を纏ったその街に

誰が呼び始めたのか


「悪魔」がいるらしい


手を伸ばせば

すぐそこに




彼らは

私たちの魂を

待っている


闇に浮かぶ瞳は輝き

濃艶な紅をのぞかせた舌に

そのご馳走が乗るのを

待っているのだ



お読みいただきありがとうございます。

毎週投稿の予定です。応援していただけると嬉しいです!

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