表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

プロローグ

 あるときの彼は私に優しい。

 またあるときの彼は私に冷たい。

 あるときの彼は私の友達。でも、またあるときは違う。親しく会話をする日もあれば、目も合わせず無視される日もある。

 彼がどうして私への振る舞い方を変えるのか、どうして彼にはふたつの表情があるのか、私にはさっぱり分からない。ただひとつ分かることは、親切な友達の彼も、私を無視する友達でない彼も、どちらも同じ彼だということ。それすら私には信じられないけど……しかし同一人物であることに変わりはない。

 3年前、私の前に颯爽さっそうと現れた彼は、どっちの彼だったのだろう。私が目で追っていた彼は、どっちの彼だったのだろう。

 きっと彼にも事情があるのだと思う。その事情を私も知りたい。

 これは完全なエゴだ。私が踏み入るべき場所ではない。でも、彼の2つの表情をどちらも間近で見た私は、どうして彼が異なる振る舞いをしなければならないのか、どうして彼が異なる表情を持たなければならなかったのか、それを知らずにいることはできなかった。

 これを聞いたら、親切な彼が消えてしまうかもしれない。そうなれば、私は後でこの選択を悔やむのだろうか。


 制服に腕を通そうとしたとき、指先がかすかに震えるのを自覚した。自分で思っている以上に、今日は不安なのだ。今日が始まりなのか、終わりなのかが分からないから。そして恐らく、何かが始まることはない。しかしそれでも、せめて終わらないでほしいと願いながら、待ち合わせ場所に向かう。


という訳で始まりました。最後までお付き合いいただけますと幸いです。

ツイッターとツイキャスのURLは以下から。フォロー&ツイキャス視聴してくださると泣いて喜ぶと思います。


作者ツイッター(ハンネ違いますが本人です)→ https://twitter.com/Hayato_neetrain

ツイキャス→ https://twitcasting.tv/hayato_neetrain

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ