召喚
わたしは、いつも同じような日々を送っていた。
学校行って、
いつもいろんな人とケンカして、
先生に怒られ、
家帰って勉強して寝る。
これを繰り返していた。
わたし、白川まい奈はいつものように帰り、
道を歩いていると、
急にわたしの周りに風が吹き出し、
不思議な場所に飛ばされた。
周りにはカエルやハト、少しだけ竜なども混ざっていた。
それぞれの前に名前がある。
それが見えると、すべてどこかへ飛んでいった。
わたしの前にも、名前が出てきた。
「マロン・マーメリオン」
わたしの前にそう文字が出てきた瞬間、
猛スピードでどこかへ飛ばされた。
わたしがそっと目を開けると、
杖を持った男の子や女の子がいた。
そして一番近くにいた女の子が大きく口を開け、
「あなた誰?」と叫んだ。
口をへの字にしている。
顔には現れていないが、怒りを感じる。
バク転をし、彼女から離れる。
「あなたこそ、誰?ここはどこ?」
そうわたしが叫ぶと、あることに気づく。
「声が・・・、ちがう・・・。」
声だけではない。
着ている服がちがうし、肌の色もちがう。
日焼けしていた肌が白に近い色をしている。
「すぐにつかまえて、もとの世界に戻しましょう。」
そう言うと、水色の髪の毛の19、20才ぐらいの子が杖をむけた。