次の森2
評価してくださった方ありがとうございました
冒険者風の6人は去っていった
「今回気が付いた人いなかったね」
うーん、立ち去った冒険者たちの後をつけるか?
次の場所に移動する方法が解らないんだからそれが一番早いんじゃないかな
いつも扉が地面に転がってるとは限らない
「私があとをつけよう」
アリオが名乗りをあげてくれたので任せることにした。姿を隠して着いていった
「気が付いていても、敵意を感じなくて無視しているだけかもしれないから気を引き締めてね」
さっき、堂々と空を飛んでたから見ていた人もいたかもしれない
森の木を紀州と二人で折ろうとしたが、折れたと思った瞬間にフワッと消えちゃった
「燃やすものが無いから火が使えないのかな、それよりも葡萄ちょうだい」
紀州は右腕を樹に変えて葡萄を採らせてくれた、はっきり言ってその姿不気味です
一房づづ食べて、戻ってもらった。紀州の生命力をとっていたら怖いし。
己の血潮で乾きを癒すってやつね、怖い怖い
『ヤバい!殺られる』
叫び声が聞こえて紀州が座り込んでしまった
「アリオが戻ってきた!」
プレートからも同じ情報が入って来る。一時間以内に戻ればそのままで復活?ゲームか?
そうかゲームのキャラクターだったもんね
「紀州出てからアリオになって」
紀州はランダムに当たりが多い気がする
年齢設定を下げてフワッと飛び出す紀州・ゴールデン。アンドロイドでも見た目の設定かえられるのか
そして本体はラスティ、ではなくアリオになってた
「ああ、死んでた。復活」
アリオは15歳の姿なのでうまく繋げたみたい
「ステータスに・基本このキャラクターは死亡しません・って書いてあるからな」
それずるい
そんな文章私のステータスにはないよ
「他の人物の記憶と混じってしまう感覚がある。出ていい?」
アリオはマイペースだ。それに私と同じように自分が消えることを嫌がっている
アリオがふわりと飛び出てラスティが現れた
「まさか、冒険者たちに気を取られて巨人に砕かれるなんてね」
アリオではなくラスティが説明する。案外あっさりと負けたねと笑った
アリオの記憶をラスティは普通に持っているらしい
油断大敵、アリオは真っ赤になってうつむいている
「油断しなければ何の問題もなく倒せたと思うんだ」
「3メートル位の身長の腕のぶっとい巨人で、灰色なんです」
背中が猫背なんだね、顔いかついし
5体も出てきて、冒険者たちはダッシュで逃亡。あっという間にアリオがやられてしまった
とりあえず、対応策を練ろう
戦士の装備で対応できるかだね。冒険者たちがいるから変な恰好はしたくない。レーダー探知みたいな能力があるのでそれは一番威力の大きい紀州に任せる
「きた!」
5体の巨人だ。もう間に合わない。