人のいない町5
宿?に帰ってきた
アイダホ達はまだ冒険人と色々やっていてちらりとこちらを見ただけだった
アイダホとイリノイは戦闘用に作られた人類で精神年齢的にはまだ4、5歳だと思う
はっと気が付いて二人に近付くとやはり冒険人は困った顔をしていた
「いい加減にしなさい」
この世界の謝罪のポーズは分からないけど、冒険人にしっかりと頭を下げて二人を3階の大部屋まで引っ張っていった
この世界の冒険人のアビーとペリーが苦笑いしながら付いて来てくれた
アイダホとイリノイは、あの冒険人に子供特有の教えて攻撃をしていたんだと思う。申し訳ない
夢中になって時間の感覚がなくなってたんだろう
他のメンバーが入ってきたので二人は出て行った。バイバイの手の振り方は同じなんだね
意見交換の前にプレートを通してみんなで情報を共有する。自分の知識のようにすっと頭に入ってくるから
便利すぎる
アイダホとイリノイは結構単語を集めていてオリジナルの発音記号までつけていた
私達3人は食事は街の他の闘技場でも戦闘後に食べられることを、紀州はあちこち飛び回りこの場所がドーム状に閉じられた空間であると確認していた
残りの3人は闘技場のフィールドの入り口のひとつに反対側に開けると真っ暗な扉があることを確認していた
ここの建物の扉は大きくて平たい丸い引手が付いていると押して開ける。縦長の棒状の引手の場合は引いて開ける(私は今知った)ように出来ている
その空間を見ていると、他の冒険人が数名あわてて駆けてきて引き留められたという
「次の階層に行くんですかね。ボス部屋ですかね」
ここのダンジョン(もうダンジョンと言いきってしまおう)は戻れない仕様になっているようなので情報を手に入れるのは難しいと思う。何も知らないんじゃないかな
夜も来ないこの場所にずっといる人達だけど、そんなに暗い雰囲気じゃないし服装もそんなにぼろくない。
どの位の期間ここにいるのか聞きたかったけど通じず。
「進んだ方がいいと思う」
たぶんラスティが言ったのだと思うけど、みんなの意見は同じだ
次の場所もダンジョンの場合を考えて、食料と情報を集めてから進むと決定
私達は体内時計に合わせて行動をすることに決めた
闘技場で死んでも生き返らない事や、続けて同じところで戦っても同じものがもらえるとかいろいろ解った
死にたくないので常にラスティをメンバーに入れていたので若干人数が増えたりした
飛んでる姿も結構見られたし、ロボット化しているのもばれたりした
冒険人達が私たちの事をどう思っているかは気になるけど、知らぬが仏かもしれない
7日後、明日の正午にダンジョンを進もうという事になった
アビーには明日あの扉を通る事を伝えてみた。どこまで通じたかは分からないけど深く頷いてくれたから分かってくれたと信じたい
街の中心の闘技場に行くと、冒険人たちが待っていた
アイダホとイリノイにそれぞれノートを渡している。装備に戻すとクリアされ白紙に戻るのでちゃんとアイテムボックスに入れてた。えらいぞ
そして扉を開く