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鉄の馬を佩く  作者: テーさん
15/22

人のいない町1

街だ!映画で見たことのあるような石畳の道。見あげるような高さのレンガで出来た壁。石造りの家に入ってみたが人はいない

アリオがみんなに探知魔法を教えたので使ってみたが人の気配はない


お約束として全員羽を出して飛ぶ。街の壁の向こう側には深い森が見える。森はずっと続いている

遠くの方に大きな鳥!と思ってよく見たら紀州だった。って私の探知魔法範囲狭すぎるよ

「そっちは大丈夫だったの?」

7人やっと合流出来た


「そっちは何で敵が出てこなかったのかな」

こっちは大変だったんだと、一郎はプンプンしている。なんでも、ゴーレムが硬くて一郎はロボット化してヘンデクを載せて戦ったらしい

「しかも、腕がもげちゃって。ナノマシンが勝手に修理してくれたんだけど」

どうやらナノマシンってのが、体の悪いところを修理してくれるらしい。わたしも持っていて常に少しずつ生産して貯めていってるんだって。難しい話だ

細胞より小さいサイズらしいよ

うーん、この世界には科学はないんだ。これは魔法なんだ!自己回復の魔法なんだネ

使い切った一郎に分けてあげようと思ったら、体の中から何か抜けていくのを感じた

これで渡せているらしい


ある程度溜まったら、アイテムボックスに収納できるんだって


塀の上には見えない壁があって街の外には出られない。街の真ん中にコロッセオみたいな施設があった

「ここに来れば敵がでてくるとかかしら?」

エルマがそんなことを言う。縁起でもない


興味に駆られてエルマとラスティと、巨大なサッカー場のようなそのフィールドの真ん中に舞い降りると、幅の広い方の端の壁が開いて犬頭の巨体と豚頭の巨体が現れた!しかも5体づつ

「入れない!」

助けに入ろうとしたアリオが叫んでいるのは聞こえているし見える


犬頭の一人が剣ではなく大きいサイズの杖を持っていて、何か叫んで振るう

炎が私にまとわりついてきた。熱い。とっさに装備を剣士1に変えて火を躱す。あ、戦士1と間違えた

この恰好なんだ?また飛んできた炎を避けるため、今度こそ戦士1になった


広範囲の魔法を使って、攻撃だ。殺せていないがダメージは届いているみたいで、よろよろとしている

「毒!」

毒使い…。そんなキャラクターいたっけかなー。思いつつ相手を眠らせる毒を使い眠った敵を、剣で次々と仕留めて行った

ちゃんと石は出る、アイテムも出てきている


扉がまた開いて、ゴーレムが二体入ってきた。三階建てくらいの大きさなのに剣も盾も持っている

「それ、さっきの迷路にいたやつだよ。強い」

一郎がロボット化しろ!と叫んでいる。思い切ってロボット化してみる

服が破れて裸になったらどうしよう


服のままロボット化は進み、あっという間に人間型のロボットになれた。自分の意志で動けるようになっている

ゴーレムの持つ盾そのものと剣を持つ手を押さえるともう一体が背中から切り付けてきた

「剣士1の剣」

背後でゴーレムの剣を受け止めているロボットがいる。エルマもロボット化していて、装備の中のものを呼び出していたみたいだ。なんと剣はロボットサイズになっているではないか

それにしても、無意識に体が動いたりする事は全くないから面倒だ


軍人1の銃をとりあえず撃ってみた。削れてはいる

「違うゲームだけどロボットのパイロットのキャラクターがいるから呼ぶよ」

ラスティから男女一人ずつ飛び出してきた!ラスティ進化したのか自分が変化していない

私の方に男〈アイダホ〉が乗り込んできた。パワーアップしているのがわかる

ダッシュで敵の両腕の下をくぐりゴーレムの肩と腕の付け根をつかんで、柔道よろしく投げ飛ばした


スローモーションのように頭から地面に激突したゴーレムはそのまま粉になった。砂ごと回収だ


これで終わりを期待したけど、また扉が開いて今度はスケルトンが入ってきた。5体だ

ゴーレムの方が強くない?

「浄化」ラスティが叫ぶと、繋げていた糸が切れたみたいに骨がバラバラに分かれて地面に転がった

そうなるよね。と思った瞬間にさっきの逆再生のように再び立ち上がった

気持ち悪い。背中がゾゾっとする

「さっきは、砂になっていたもんな」

アイダホの声は外にもちゃんと聞こえるようになっている


「浄化」またラスティが叫ぶ。繋げていた糸が切れたみたいに骨がバラバラに分かれて地面に転がった

その頭蓋骨をロボットの脚で踏んでみた。硬くて転びそうになる。

力を入れて思い切り踏みつけると、割れるというよりバラバラっと崩れた。すると、残りの骨も砂になっていった

手間はかかるが残りの4体もきっちりと片ずけた


すると、闘技場全体がぼんやりと霧のようなものに包まれた。空から小さなものがゆっくりと降りてくる。

ラスティの目の前まできたそれは、小さな鍵となった


演出のスモークだね。と思いつつ扉の方を見ると開いている。敵は入ってこない

そして闘技場の結界が外れたのか、風を感じる


ふと、観客席にあたるであろう場所を見ると、アリオ達以外に人がいる!冒険者風の恰好の人たちだ

観客なの?





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