迷路2
さて、迷路の探索だ!正直面倒だけど、早くこのダンジョンを出ないと死活問題だからね
左側の道を、私、アリオ、紀州が私の機体に乗って移動。反対側の道はエルマ、ヘンデク、そしてラスティが日本人キャラの一郎さんになって三人で進む。
日本人キャラは顔に特徴があって目立ちそうだけど退魔の力を持っているのでここでは頼ることにした
私達は機体に乗って速足で進む!すぐに四つ角がありスケルトン登場!
アリオが杖をかざす
「神の加護!」
アリオだとスケルトンも手を出してくる暇もなくフッと消えてしまう。勿論、石を残しているのできちんと浄化出来ている
石のサイズってほとんど変わっていないのに、ゴブリンより巨人、巨人よりスケルトンの石の方が透明度が増している
次の曲がり角で左に行くと急に道が細くなってくる。
行き止まりで機体が方向転換できなくなりそうだったので、翼を出して紀州が奥まで飛んで確認に行った
ら、その時壁がガクンと上に持ち上がって…
「坂道じゃ無いのにどう…」
道幅の巨大岩が転がってきたのだ。いや飛び出してきた!
弾丸まさに弾岩
映画なんかじゃ、みんな走って逃げるけど無理!マッハ超えないと無理!
わっと思った瞬間に機体に大激突。まだ言葉の一つも言い終わらないうちに
衝撃に体が浮いて、岩を乗り越え向こう側に落ちた
いたたたた。
痛いが生きている。エルマはゾンビ相手で即死だったので私はラッキーだったかも
それともフルフェイスのヘルメットのおかげか?
丸い岩の向こう側から声掛けされた
「ファストさん!生きてるよね?」
「まあ、機体があるからね。死んじゃいないでしょう」
何だかアリオが冷たい。
「岩の出てきた壁、隙間があって人のサイズなら通れるよ」
私が声をかけると、二人が機体から岩の上を通ってぴょんと飛び降りてきた
壁のすき間から見ると向こうは真っ暗だ。
魔法で灯りをともしてみると、奥に続いている
「さあて行きますか」
私の手招きで二人はついてくる。機体回収の為装備を戦士1に変えた
丸い岩が奥にズラリと並んで隙間も続いている
突然行き止まりになる
「わ、宝箱」
30㎝くらいの幅のまさしく宝箱と呼べる木箱があった
「罠とかあるのかな?」
紀州がヒョイと持ち上げる。ええー?用心してよ
バアアン!と大きな音がして蓋が開いた。紀州が落としそうになって急いで持ち直している
木箱爆発かと思ってびっくりしちゃった
宝箱って、ヘンテコな生き物とか石化光線が出てくるものだよね
箱の中身は、引手?電車のつり革みたいな感じで、丸い木製のわっかに革ベルトがつながっている
そしてそのベルトは箱そのものの底にくっついていている。20㎝くらいの長さかな
これは引っ張りたくなる!
地味だがきっと罠だ
「紀州しまっとけ」
アリオに全面的に賛成だ
木箱はなかったことにされた(私達のなかでは)
そして引き返す
元の隙間が閉まってないかちょっと心配になったけどそのままあった
が、ゾンビ達が覗いてた。こちら側には入ってきていない
「私にやらせて!浄化せよ!」
私が右手を前に出して叫んだら、ゾンビはだんだん色がうすくなって真っ白になった
そして全て真っ白い砂になって崩れた。倒せてる
砂場の小山みたいな感じのものがそこら中にある。隙間から出てみて砂に近ずく
細かい結晶状の砂は消えない。折角の石が埋もれてる
「砂に触るの怖いなあ」
砂がアイテムボックスに入るかやってみたら入った!
入れ物なしでもアイテムボックスに入るんだね。知らなかったよ
楽しくなってきて、砂は全てアイテムボックスに入れた
そしてそこには石だけが転がっている。そして岩
岩を乗り越えるのに機体を出して、岩の向こう側へ降りてからまた回収
さっきの曲がり角に戻って反対側の道を進むとすぐに壁の灯りがなくなった。
「岩を回収する場所かもしれないな」
光が届く範囲までは石の壁が続いているのが見える。あの岩が真っすぐ転がってくればここに来るはずだ
「何に反応するか解らないから、魔法で明るくするのもやめておきたいな」
魔法で照らしてなかったら、あの宝箱出てこなかった可能性もあると言えばある
暗い穴倉入るって炭鉱夫みたい。あそうか
「炭鉱夫」
ライトの付いたヘルメットに、安全靴みたいな感じのごつい靴。しっかりした生地のツナギ
手にはツルハシ。首回りにはタオル。ベルトには工具入れみたいなのが付いていて色々なものが入っている。そしてゴーグル。
日本じゃない設定だったか。これもなんちゃって系だから。
「地下足袋、ニッカポッカとか憧れあったのにね。鳶職のキャラなくて残念」
「アンデッド系しか出ないなら、私達との相性はとてもいい。炭鉱夫の装備いいな。冒険家はどうかな」
アリオが冒険家の恰好になった。
つばの付いた硬い帽子。ヘルメットになっているんだね。リュックサックの中身が気になるところだ。
とりあえず二人のライトを付けて入ってみる