迷路1
紀州に追いついた
やっぱり地面に扉が落ちている感じ
開けようとすると開く。中は暗闇だ
4人で手をつないでよいしょと飛び込む
「おお、ダンジョンだあ」
まさしく迷宮だ。最初が森だったからちょっと疑ったけど、ここに来た時いきなりダンジョン内部に居たんだね
何となくそんな気はしていたのものの確定だね
周囲は石の壁、そして続く道。4メートル間隔に灯りが燈っている
罠とかあるのかな
「盗賊(犯罪者じゃなくて冒険者の職業)スキルは持っているはずなのだが怖くてよく分からない」
と正直者アリオ。ラスティがポンと手を打ってフッと変身した
「エルマ・ダインです!」
斥候職の唯一のキャラクター。金髪ポニテの女性キャラだ
「せっかくあの人達を追い抜いたんだから急ぎましょう」
この場所は印がつけてられていないみたいだし、目の前には道が分かれているから急ぐのは危なくない?
「自動マッピングの使い方見てくれ。分かれて進もう」
紀州の意見で皆、道が分かれていたらバラバラに進んでマップを埋める方向に決まった。心配だ
本当に私なのかと疑ってしまうが、離れても連絡が通じるかとか死んだらどうなるかとか、そっちの興味もあるからな
誰かが死ぬと思うけど、それ自分じゃないよ。とか全員が思っているのが私らしいよね
アリオなんて一度死んでるのに
私が機体に紀州を載せて右へ、アリオとエルマが左側の道に進むことになった
いきなり、スケルトン登場。道の真ん中に突然現れた
「キャア!ゾンビ出た」「浄化!」
背後でエルマとアリオの叫び声。
「うわああ」
紀州が人間っぽい叫び声をあげ座席にうずくまる。おいおい!アンドロイドが骨怖いのか
「浄化せよ」「元の姿に戻れ」
アリオと私の魔法でスケルトンとゾンビは消えた。私の倒したスケルトンは砂になってた
「エルマがやられた」
アリオが急いでこっちに来たので機体に乗せる。紀州が言った
「皆のデータが戻ってきたのがわかる。エルマの継続は駄目みたいだ。あと、みんなが気にしてる経験値みたいなのは本体にちゃんとプラスされているよ」
そして紀州からエルマではなくラスティが飛び出してきた
「もっとしっかり考えてから行動しようか」
全てが思いつきだからねぇ。その場にじっとしているからか何も現れない。紀州が言う
「ゆっくりとしている時間はないんだ。俺は人海戦術を支持するな」
森で休んでおくべきだったのかもしれない。水筒に水は入れたけどそれしかしていない
エルマを復活し、もう一人魔法使いキャラとしてヘンデクを独立させる
ヘンデクはかなり設定が細かい世界観なのでここでやって行けるかどうか。
魔法の杖も指揮棒タイプの小さなもので、この杖で精霊言語を空中に書いて魔法を発動する
この手の魔法が使えないなら、アリオの魔法があるのでそれを私も使えばいいよ。
と、本人は気楽なものである
さっさと出発だ