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異世界オーロラ  作者: 増田家期待の星
8/15

翌日

 騒がしい夜が明け、新しい朝が来た、僕は宛がわれた部屋で目を覚ました、隣にはジルベルさんが寝ているはずで、起きたらまた酒酒言ってくるに違いないので先に用意しておこう、そう思ってジルベルさんの方を向いた僕は仰天した、そこには銀髪の美少女が寝ていたのだ、肌は透き通るように白く唇は桜色、寝ているため瞳は閉じられているがきっと宝石のように美しいに違いない、そんな女性だ

 ・・・・・・えっと、誰?この子?昨日の宴会にこんな子いたっけ?・・・いやいや違う!そうじゃない!この子が誰かはこの際どうでもいい、何で僕のベットにこんな美少女がいるんだ?ジルベルさん!、ジルベルさんは何処だ!


「ジジジジ、ジルベルさーーーーん!何処ですかーーーー!?」


 僕が叫び声をあげると、隣の子がもぞもぞと動き起き出してしまった、まずい、とてもまずい


「あ、あわわわわわ」

「ん?うるさいのぅ、こんな朝っぱらからだれじゃ?」

「だ、誰、あんた誰?」

「何言ってる守、ワシじゃ、お前の大好きなジルベルさんじゃ、おはよう」

「え?え?ええええええ!」


僕がパニックになっているとジルベルさん(?)はベットから降り立ち堂々と自己紹介した


「ふむ、人間状態になるのは久しぶりかの、改めて、ジルベルじゃ、守、おはよう」

「だ、騙されないぞ、ジルベルさんはそんなぷにぷにじゃない、もっとゴツゴツしてるはずだ!そ、それにもっと大きくて兎に角、君みたいに可愛くないんだ!」

「じゃから、人間の状態になったんじゃて、というかワシ、可愛い?」


 そう言って照れるジルベルさん(?)は鼻血が出るほどかわいかった、やばい、ぺロペロしたい


「ん?騒がしいな、どうかしたのか?」


 救世主が現れた、アキウスさんだ、アキウスさんこの状況を説明してください


「あ、ジルベルさん、おはよう」

「うむ、アキウス、おはよう」


 救世主じゃなかった、マジで!この世界どうなってんの?質量保存の法則とか、乱れまくりじゃん、ちゃんと仕事しろよ


「本当に、ジルベルさんなの?ぶっちゃけお爺ちゃん竜だと思ってました」

「そんな風に思っとたんか!顔を見れば女だと分るじゃろ!」

「いやジルベルさん、普通の人間は竜の顔の違いとか分かんないから、どいつもこいつも顔怖いから」

「む・・・そういうもんか、道理で人間はワシの顔見ると逃げてくなって思っとった」

「話は終わったのか?、じゃあ食堂行こうぜ、俺腹減っちまった」


 アキウスさんの一言で取り敢えず食堂に向かうことになった





            











                    食堂



 僕たちが食堂に着いた時には中はガラガラで思いっきり空いていた、だが残った竜達は僕の姿を見ると駆け寄って食べ物をねだった、それも無理ないだろう、この世界にはまともな食事ができない、僕は嫌な顔一つせず地球産のパンやおにぎりを渡していった、皆感謝してくれた、その中に美少女が多いのが気になったが・・・昨日の宴会にあんな子たち居なかったはず・・・


「何を考えてるか当ててやろうか?、昨日見かけない子が大勢いるなって思ってるだろ、あれ全部竜達だぜ、竜は牝しかいないんだ、ようこそ、ハーレム皇国へ、なんてな」



 今明かされる衝撃の真実、此処こそが僕の求めた桃源郷だったのか、ぺロペロ、ぺロペロ


「守よ、ぺロペロするのはやめよ、気色悪いぞ、それと、あやつらは若いと言っても竜、無礼な態度をとれば痛い目を見るぞ、自重せい」

「すいません、でも地球ではめったにお目にかかれない美少女だったもので、つい」

「分かったのならよい、そ、それにの、美少女なら、と、となりにも居るではないか」

「あ、はい、そうですね」

「!なんじゃ!その反応は!、ワシに対する対応の改善を要求する!」

「改善って・・・結構優遇してますよ、お酒の事とか、食事の事とか・・・」

「う、うむ、確かにそうじゃ、しかしの、なんていうか、何か違くない?、恩のある竜が突然美少女になったんじゃぞ、もっと、やったー、とか、ドキドキしてきました、とか・・・」

「は?、ジルベルさん僕のこと好きなんですか?」

「い、いや、まだそんな段階ではないと思うんじゃ、だってまだワシ生まれて80万年の可憐な少女じゃし」

「僕のこと好きじゃないのに、僕には好きになる事を要求するんですか、・・・はあ、がっかりですよジルベルさん、大人になりましょうよ」

「大人じゃ!ワシはおぬしよりもとっても大人じゃ!ただ、何か釈然としないものが・・・」


 気の所為ですよと僕が言うと、それでもジルベルさんはブツブツと一人で呟いている、そんな時アキレスさんが話しかけてくれた、


「そういえば、守は異世界から来たんだよな?、ぶっちゃけどういう所なんだ?」

「そう・・・ですね、僕が住んでいたところはとても平和でした、あと文明がここより進んでいて、とても住みやすかったです」

「へえー、そこで守は何してたんだ?平和なら戦士や兵士じゃないだろ?」

「えっと、学生っていう、まだ社会に出る前の準備(?)をしていました、これでも成績は良かったんですよ」

「社会に出るために準備なんか要るのか?、フツーに働けばいいだろ?」


 えーっと、どうしよう、すごく面倒くさいです、僕は地球の社会の仕組みを分かりやすくアキウスさんに教えた


「ふーん、本当にそっちの世界は平和なんだな、こっちじゃ物心ついたら働かされるぜ、余裕が無いのかもな」

「そうですね、でも地球でもそんな余裕が出てきたのはごく最近で、60年位前は凄く生きるのに厳しかったみたいです、戦争とかで・・・」

「戦があるのは何処も一緒か、世知辛いねぇ、・・・そういえば今日じゃなかったか、守のジョブを決めるの」


 あッ、そうだった、昨日エンぺラルさんに朝食を食べたら神殿にきてくれって言われてたんだ、急いで行かないと、


「すいません、忘れてました、今から行ってきます」

「おう、神殿はこの食堂からまっすぐ西に行った所だ、じゃ、またな」


 そう言ってアキウスさんは行ってしまった、僕も神殿に早く行かないと、ジルベルさんに一言告げて食堂から歩き出した、ところで、僕の適職って何なんだろう?

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