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異世界オーロラ  作者: 増田家期待の星
2/15

現状把握

 目を開けると、そこは暗い洞窟で目の前に大きな竜がいる、ああ、夢じゃなかったんだ


「おはよう守、目が覚めたか、三日も寝ていたので心配したぞい」

「おはようございますジルベルさん、っていうか三日も寝てたんですか?」


僕がそう聞くと、ジルベルさんは半竜になったばかりで体力を使ったのだろうと、まだ疲れているなら遠慮なく休めと言ってくれた、そういえば心なしか疲れている気がする、もう少しだけ横に成ろう、でも腹が減ったな、あッギフトで食べ物買えるじゃん、でも食べ物って何があるんだろう?、

  

 僕は横になってギフト「異世界通販」を起動した、



                 異世界通販 レベル2



      食べ物  飲み物   衣料   雑貨   薬

残金千百七十六万

 ・・・あれ?、買えるものが増えてる・・・まあいいか、食べ物はっと、・・・・・・

どうやら何が食べたいか、店で選ぶらしい、僕はお腹の疼きを思い出してマクトナルトを探して選択する、その中からセットを注文した、セットはすぐに届き美味しそうな香りが鼻腔をくすぐる、た、たまらん、食ッちゃおう、いただきまーす


ガツガツ、ムシャムシャ、ガツガツ、ムシャムシャ、ゲプーー


僕がごちそうさまでしたをしていると、ジルベルさんが物欲しそうにこちらを見ていた、はいはい解ってますよ、もう10セット注文して、ラップを取りジルベルさんに上げた


「すまないのぅ、ありがとのぅ、旨いのぅ、旨いのぅ」


そう言って10セットペロリと平らげた、実にうまそうだ、これで少しは恩を返せただろうか?ん?ジルベルさんがもじもじしながらこちらを見ている、なんだろう


「で、出来ればじゃが、前のウイスキーをくれんかのぅ、一本でいいんじゃ、ダメかのぅ」


 そう言って上目使いしながら僕に言ってきた、やだ、可愛い、一本どころか好きなだけ上げますとも、もともとジルベルさんのお金だしね、

 僕が異世界通販で買ったウイスキーを渡すとまたこの前の様に一気飲みしてしまう、竜の肝臓はどうなっているんだろう?


「ップハーーーーーー、旨いのう最高じゃのう!これ一本で数千年は寿命が延びるわい!」


 ・・・ジルベルさん、ウイスキーにそんな効果はないので一気飲みはやめた方が・・・

僕は止めようかと思ったが、あまりにもジルベルさんが嬉しそうなので何も言わなかった、ふと前髪が僕の視界にかかる、邪魔だと思って振り払おうとして固まる、何故ならその髪は真っ白だったからだ・・・え!


「あ、あのジルベルさん、僕の髪がなんか白くなってるんですけど、あとなんか視界が高くなっているような・・・」


 ウイスキーを一気飲みして満足そうだったジルベルさんが固まり、チラチラこっちを見ながらこっちを申し訳なさそうに見ている、


「いや、そんな申し訳なさそうにされても・・・僕どうなっちゃったんですか?」


 ジルベルさんは瞳をウルウルさせてこっちを見ている・・・いい加減にしろよ・・・


「すまんのう、今鏡を持ってくるでのう」


 そう言って洞窟の奥に行き人一人が持てるかどうかの巨大な姿鏡を持ってきた


「は、早く、早く見せてください!」


 ジルベルさんは鏡を置くと横に座った、その鏡を、僕は覚悟を持って見た

 白銀の長髪に引き締まった体躯、顔は鼻筋が通り静観その物で、瞳は純銀だった、・・・何と云う中二、だが、カッコいい


「なんですかコレ、何ですか、カッコ好くないっすか!、すげー」

「・・・気に入ってくれたかの、竜の生き血を受け入れたものは存在が進化しより強力になるのじゃよ、なかなか男前になったじゃろ?」

「なかなかどころじゃないっす、疑ってすいません、有難うございました!」

「そうかそうか、喜んでもらえたらよかった、ところでお願いがあるんじゃが・・・」


 お願い?、何だろう、此処までしてくれたんだから多少の無茶も聞いてあげたくなる 


「何でも言ってください、全力で叶えますよ、俺は!」

「実はの、ワシの仲間にもこの酒をふるまってやりたいのじゃが・・・」

「なんだそんな事ですか、構いませんよ幾つくらい必要ですか?」

「そ、その、百個くらい?」


 ッえ、ウイスキー一本十二万円だから、百本で千二百万・・・お金足りないよ・・・

僕がそのことを伝えるとジルベルさんはすぐに奥に行き大量の金銀財宝を持ってきた、


「これで足りるかのう?、光物ならまだまだあるんじゃが」


 ・・・え~・・・ジ、ジルベルさんお金持ち、というかこの財宝はいったい


「この地を巣に決めたとき前の巣から持ってきてたのよ、しかしワシ竜じゃろ、使い道が無くてのう、それでもキレイじゃから集めておったのじゃ、どうじゃ、足りるか?」


 足りる、足りるけど、これ国を脅して獲って来たとかじゃないよね?ある国の興亡の結果がこの財宝じゃないよね?


「あ~、違う違う、コレはの付き合いのあるドワーフから貰ったものじゃよ、百パー善意の賜物じゃ」


 財宝って貰える物でしたっけ、・・・ま、まあいいや、深く考えないようにしよう、で、足りるかどうかか、

 僕は財宝を異世界通販に入れて残金を見てみる



             異世界通販 レベル 10




武器 食べ物 飲み物 衣料 雑貨 薬 書物 装飾品 玩具 防具 乗り物 エネルギー 家 ペット 




異世界通販がレベル10に成ったのでこの世界の物も購入できます


残金 10億2千万


 な、何かいろいろ不味い事になってる、まず買えるものが大量に増えた、次にこの世界の物も買えるようになった、最後に残金、何度見ても変わらない、10億2千万・・・うわぁ、貰いすぎちゃった・・・


 僕が貰いすぎたのを正直に話すとジルベルさんは怒るどころか足りてよかったと笑った、太っ腹だなぁ


「えーっと、同じウイスキー百本でいいんですか?、かなり種類有るんですけど」

「何と!、他にはどんな物が有るのかの?」


 僕はビールとかワインとか、他にもスピリッツや日本酒などを教えた、

ジルベルさんは、唸りながら結局は決められず、僕が決めることになった、でも、相手がどんな人かわからなければ何もお勧めできない、そこんところを聞いてみる


「なるほど道理じゃ、じゃが、贈るのは個では無いんじゃよ、・・・うん、そうじゃな、それが良い、、そこに守も連れて行こう」

「・・・え?、どっか行くんですか?」

「応とも、行先は竜皇国じゃ」



「・・・・・・は?」


こうして、この世界では選ばれたものしか行けない幻の国、竜皇国へ行くことになってしまった





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