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異世界オーロラ  作者: 増田家期待の星
1/15

異世界竜と守

新作始めました

 誰もが寝静まっている深夜に、僕は死んだ、交通事故だった、享年22歳、漢盛りの唐突な終わりであった。最後に見た景色は満天の星空、満月のお月様がとても綺麗でした。




 でも、僕の物語は終わらなかった、寧ろ始まったのだ。









             異世界オーロラ 獄炎の竜山脈



 ワシがここに住み着いてから那由他の時が流れた、最近ではワシに挑もうとする者もおらず、ワシ、退屈、

 そんな時じゃった、突然時空の壁が破れ何かの死体が現れた、ワシ驚愕、こんな事は長い竜生でも滅多にない、ワシは好奇心を抑えられずこの死体を蘇らせることにした、まず死体の状況を確認する、体のあちこちに欠損があるが魂はまだ神界に旅立っていないようだ、ふむ、これならワシの血を飲ませれば生き返るの、ちなみに、生きた古竜の生き血を飲むと半竜となり不老不死になってしまうのじゃが、死んだままよりはましじゃろ、それたーんとお飲み



 死体の口に自らの血を注いでいると、欠損がなくなり体が多少変わっていった、これなら大丈夫そうじゃの、ワシ安心、さて、この者はどうやら異世界人の様じゃの、異界の話かワクワクするの、退屈しのぎに成ればよいのじゃが





 僕は・・・・・・死んだのか?、・・・・・・とても穏やかな気持ちだ、それに何か飲まされているような、・・・ゴクッゴクッゴクッ、・・・・・・気の所為じゃなくないか?



「ブッハアアアアアアアアア、ゴハッゴホッ信じらんねぇ、怪我人に何てことするのさ!、窒息させる気ですか!」



 そう言って飛び起きた僕が見たものは巨大な竜だった。・・・・・・りゅ、竜だ、メッチャトゲトゲしている。鱗は純白でかなりの巨体、純銀の瞳は此方を興味深そうに凝視している、


「え?、夢?え?え?」

「・・・・・・夢ではないぞ、異界の客人よ、大丈夫かの?」

 竜は静かに、されど威厳のある声で答えた、ここで、「あんまり大丈夫じゃないです、なぜなら、貴方が傍に居るからです」と答えたらどうなるだろうか、食われるな、絶対

「失敬な、敵でも無いものを害そうとは思わんよ、たぶん」

「・・・・・・そ、そうですか(たぶん?)、処で此処どこです?、僕は確か車にひかれて、そうだ、僕は死んだんじゃ・・・・・・」

「ふむ、間違ってはおらぬ、そなたは一度死にここ銀の竜山脈に、しかもワシの前に異世界転移してきたのじゃ、・・・・・・異世界転移、分るかのぉ、」

「あ、ハイ、ラノベとかでよく有る奴ですよね、異世界に召還されて世界を救うとか・・・」

「ソレソレ、ソレよ、それはかなりの低い確率で起こりうる、そしてワシは退屈しておってな、暇つぶしに異界の事が知りたくてそなたを蘇らせたというわけじゃ、」

「ハァ、取り敢えず蘇らせてくれて有難うございます」


 僕がそう言うと礼儀正しい子じゃなと言って竜はニンマリと笑った、良かった、思ったより優しい竜みたいだ、続いて竜は僕に体は大丈夫か?と聞いてきた、そうだ!、車に引かれたんだった、

 急いでからどの調子を確かめる、何処にも怪我をしていない、それどころか体の中にすさまじいエネルギーを感じるのだが・・・


「あの、体は大丈夫です、それ処か何か元気いっぱいです」

 そう言うと竜は申し訳なさそうに目尻を落とし語り出した

「そなたの体は損傷が激しくての、生き返らせる事は出来たんじゃが、それにはワシの生き血を飲ませる事が必要じゃった、悪いとは思ったんじゃが勝手にそなたを半竜にしてしまった、すまなかったの」


 そう言って竜は頭を下げて伏せの状態になった、僕は慌ててやめてくれと言った、命を助けてくれた恩人に(恩竜?)いつまでも頭を下げさせたままというのは、非常に罪悪感に包まれる、誤魔化すために半竜とは何かを聞いてみた。


「半竜とは古龍に認められ、生き血を飲むことで人種が進化した種族じゃ、不老不死で身体能力に優れ竜の言葉が分るようにもなる、長い時が経てば竜化も出来るじゃろう」


 ・・・・・・最高じゃないか、半竜、成ってよかったわ、僕がそういうと竜は嬉しそうに微笑み、そうか、喜んでくれるか、ならば良し、と言った


「では早速じゃが、そなたのいた世界の事を教えてくれるか、というか、そなた、名は、ワシはジルベル・シャインというこの世界で白銀の竜という意味じゃ」

「あッ、名乗り遅れてすいません、僕は星井守といいます、元の?世界では大学生でした」

僕が名乗るとジルベルさんはキョトンとして質問してきた

「・・・、そのダイガクセイというのはなんじゃ?していたということは何かのジョブなのか?」

「ええと、大学生というのは学生がですね・・・」



 それから僕は色々なことをジルベルさんに説明した、地球の教育制度や常識、車や飛行機、人類が月に行き今度は火星に行こうとしている事を話したらそれは驚いていた、何と!そなた達は神々の住む世界に手を伸ばしたのか・・・とか言って唖然としていた、最後に酒やお菓子等の食文化も話したらすごい食いついてきた


「守たちの世界の酒は舌が痺れるほどの物なのか!、こちらの酒は甘いのはあるが度数の強いのは無いのぅ」


 そう言って羨ましそうに僕を見つめる、僕も何とかジルベルさんに酒を上げたくなった、すると虚空に四角形の透明な画面が現れた、ビックリしていると、お金を入れてくださいと表示された状態になった

 固まっているとジルベルさんにどうした?と聞かれたのでありのままを答える


「いや、僕もどうにかして酒をプレゼントしたいなって思ったら、いきなり画面が現れてお金を入れてくれって・・・」

「・・・ふむ、それはギフトじゃの、金か、ちょっと待っとれ」


 そう言って奥に消えていったが数分もすると片手に金貨をたくさん咥えて帰って来た


「ほれ、こいつを使うがよい、何百年か前に挑戦者が持っていたものじゃ」


 ジルベルさんから受け取った大量の金貨を画面に入れてみる、表示が変わり、残金千二百万円となった、僕はこれからどうなるんだろうとドキドキしながら見ている、すると、また画面が変わった



                 異世界通販 レベル1


           食べ物     飲み物   衣料   雑貨  


残金千二百万

 このような画面になった、取り敢えずさっき話題に出ていた酒を手に入れるために飲み物を選択する、すると、またいろいろなカテゴリーが出てくる、迷わず酒を選択する



                    酒

 

    ウイスキー  日本酒  ビール  ワイン ブランデー  スピリッツ

                  リキュール



 この七つが表示される、さて、どれがいいかな?ジルベルさんに聞いてみるか



「ジルベルさん、今七種類の酒が飲めるみたいだけどどんな酒が飲みたいですか?」

「・・・・・・は?、守の世界の酒が飲めるのか?、そういうギフトかの?」

「はい、何か元の世界の物が買えるっぽいです、あとギフトって何ですか?」

「ギフトというのは生物が一つだけ持つ祝福じゃ、この世界の者は皆ギフトを持っており、戦いや生活に役立てているのじゃ、それよりも酒じゃ!、酒の話をもそっと詳しく」

「えーっと、今飲めるのはウイスキーに日本酒にビールにワイン、それとブランデーとスピリッツとリキュールです」

「一番度数の高い酒じゃ!」


 じゃ、ウイスキーかな、ポチっとな



                ウイスキー

          

          スコッチ アイリッシュ カナダ アメリカ 日本


・・・産地を表してるのかな?、とりあえずスコッチ(スコットランド)でいいか、


ベンリアック カーデュ クラガンモア グレンファークラス マッカラン ストラスアイラ ・・・・・・

 よく分らないので、適当にマッカランを選ぶ


ザ・マッカラン 三十年 十二万         

  


 えッ十二万円もするの!?、ま、まあいいか、千二百万もあるんだし、ていうか千二百万円も貰っちゃっていいのかな、これで不味いもんだしたら殺されないかな・・・

 祈るような気持ちで購入確定を押す、すると目の前に段ボール箱が出てきた、開けてみると中にはやはりウイスキーが入っていた、蓋を開けジルベルさんに渡す


「あの、ウイスキーっていう酒です、気に入ってくれると嬉しいです」

「おお、ありがとうの、香しい代わりじゃ、どれ、さっそく」


 ウイスキーの瓶を器用に持つと、一気に飲んでしまった!、いや、それ一気飲み様じゃないですから!


「プハーーーーッ、何じゃこの酒は!旨すぎる!この臓腑をえぐるような感覚癖になるのぅ」


僕が慌てていると、そう言って全部飲み干してしまった、え~、まじですか・・・


「も一つ、も一つくれい!、いいじゃろ、なあ」


 そういってぐいぐい近づいてくる、わかった、わかりましたから。

僕は急いでウイスキーを購入すると、さっきみたいに蓋を開けジルベルさんの前に置いた。


「うむ、これこれ、これよ、ゴクゴク・・・・・・プハーーーーーッ、旨い、甘露じゃ」


 ジルベルさんはニコニコだ、その様子を見た僕はなんだか緊張の糸が切れてぐったりしてしまった、その場に膝をつく、疲れてるのかな・・・


「おっと、酒に夢中になりすぎたの、守よ、半竜となったばかりに無茶させて悪かった、少し休むがよいぞ、ワシ満足」


 そう云ってまた奥に行くと、今度は大きな黒いマントを咥えてきた、地面に敷き横になるように促してくる、ありがたい、僕は礼を言って横になった すぐに睡魔が襲ってきて瞼を閉じる、最後に見たのは優しく微笑むジルベルさんの姿だった









頑張ります

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