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ベルン・シエナ・クレイグ

 職員室に栗色のショートヘアの女性が入ってきた。

 その手には大量の書類が抱え込まれている。

「みんな、新しいカリキュラムに採用された教科が増えたわ」

「おっ! 申請してた基礎体力訓練が、正式に採用されたか!!」

 女性から書類を受け取り、嬉しそうに声を上げる筋肉質な男性は。

「よかったわね、ベルン先生。あ、クレイグ先生もどうぞ」

 ベルンと呼ばれる先生のようだ。

「ありがとう、シエナ先生。……でも、まだ慣れないね。先生と呼ばれる感覚は」

 女性の先生もとい、シエナはクレイグの言葉に、笑みを浮かべた。

「ふふ、そうね。私達、元々、そういう柄ではなかったから。でも、これからは嫌でも慣れないと。生徒達に侮られちゃうわ」

「そうならないよう、お互い気をつけよう」

 そういう二人の肩をがしっとつかむ男、いやベルンが。

「ああ、俺達の力でしっかり新米達を導いてやろうぜ!!」

 ぶんと拳を天井高く振り上げて、続ける。

「しっかりガッツリ鍛えてやるぜ! 基礎体力訓練でなっ!!」

 そんなベルンの様子にシエナは苦笑を浮かべた。

「ちょっとは手を抜いて欲しいけど……」

「まあ、恐らく難しいんじゃないか。この分だと」

 熱くなるベルンの様子にクレイグも思わず、苦笑が出てしまう。

「ふむ。他にも整備入門や、兵器開発部というのもあるのか。面白そうじゃないか」

 どう教えるかとクレイグもこれからの生活に期待を寄せるのであった。


●基礎体力訓練

必須科目の一つで、HF操縦や戦場で生き残るための体力をつける為、基礎体力の増強を行う為の授業。学校でいう体育に近いが、そんな生易しいものではない。

HFの操縦、宇宙での生活、強大な外敵との邂逅、それらに対処する為に、まず基本的な体力を付ける必要がある。

腹筋や腕立て伏せなどの筋力訓練、長距離走やシャトルランなどの持久力強化訓練、武道での護身術の習得といったことが主な内容である。男子と女子で若干内容が異なる(担当教員も男女で異なる)。

また、艦内トレーニングスペースを使った、昔ながらの反復運動で基礎から鍛えていく。

任意で高重力下での訓練なども可能。

勿論、言うまでもなくこれは学生の中で不人気教科。豪勢な学園艦にまできて、まさかの地味なトレーニングである。次の教科は基礎訓練というだけで、うへえと舌を出す生徒がわんさかといる。


教科発案:XICS さま&秋久 麻衣さま



●整備入門

必須教科。主にHFはその主要兵装に関しての理解を深める。最低限の操縦システム調整方法や、HFの応急修理など、実戦でパイロットが使用するであろう技術の習得も兼ねている。

座学と実技があり特に実技は重要となる。


●整備上級

選択教科。HFやその主要兵装に関して、より深く学びたい者が受講する。パイロットとしての知識よりも、整備士よりの技術を会得していく。操縦システムの初期化から再調整、HFメンテナンスの実施、より高度な応急修理などを学んでいく。

座学と実技があり、言うまでもなく実技が重要となる。

ここで学んだ事によって、パイロットから整備士に配属を変更する者も中にはいる。

また、実地試験前には、この科を受講している学生に自身のHFをメンテしてもらったり、システムの違和感を解消してもらったりと場合によっては引っ張りだこになる。


●兵器開発部

選択教科、というよりも部活動に近い。

外敵に対して有効な兵器を、自由な発想を、以て考案する。立案した兵器に関しては、教員や艦長が許可すれば実際に試作品を製造する事も出来る。

外敵は、その存在自体未だに謎が多い。頭の硬い者だけでは、有効に戦うのは難しいだろうという事で、発案された教科である。


上記3教科発案:秋久 麻衣さま





●教師

名前:ベルン・カブレラ(Bern Cabrera)

性別:男

年齢:42

一人称:俺

口調:熱血。声がデカい。

特徴:

黒い髪は短く、肌は褐色。瞳の色は黒。筋肉は分厚く、四肢や胴は丸太のように太い。感情の起伏が激しく、嬉しい時には周りの人達が耳をふさぐほどの声量で豪快に笑い、泣くときも豪快に男泣きする。

『英雄大戦』に参加し生き残った歴戦の兵士。エイリアンのことを激しく憎悪しており、授業ではエイリアンとの戦闘で死者が出ないことを祈って生徒達に厳しく接する。しかし、一旦授業から離れると、生徒達に対しては気のいい親父のように親しみをもって接するようになる。

校長やサンドーノの兄のことはよく知っており、HFの操縦能力は一目置いている(かといって、サンドーノに贔屓はしない)。

また、現役のHFパイロットでもあり、乗機は近接戦重視のカスタムが施された《ガーディアンⅣ》。


●教師

名前:シエナ・シュミット(Siena Schmitt)

性別:女

年齢:35

一人称:わたし

口調:ハキハキとしている。言葉から凛とした雰囲気を漂わせる。

特徴:

栗色のショートヘア。緑色の瞳。色白だが、身体は引き締まっており、無駄な脂肪や筋肉が無い。そのプロポーションや雰囲気は、女子生徒の憧れの的になっている。整った顔は男子生徒から人気。

『英雄大戦』に参加し生き残った兵士。その大戦で将来の夫となる人を亡くしたので、エイリアンには激しい憎悪を抱いている(現在でも未婚で、職員室にある彼女の机にはその人とのツーショットの写真が飾られている)。自分のような人間が今後出てこないようにするために、授業では生徒達に厳しく接する。しかし、一旦授業を離れると、生徒達には母のように親しみをもって接する。

校長やサンドーノの兄のことはよく知っており、HFの操縦能力は一目置いている(かといって、サンドーノに贔屓はしない)。

彼女もまた現役のHFのパイロットであり、乗機は遠距離戦に特化した《ガーディアンⅢ》。


上記2キャラ発案:XICS さま


●教師

・名前 クレイグ・ノールズ

・性別 男

・年齢 二十八歳

・容姿

髪を短く刈り上げた、自他共に認める「筋肉野郎」である。

・一人称

基本的には「私」、友人との会話では「俺」を使用する。公私を使い分けられるタイプ。

・口調

見た目通りに快活だが、不思議と暑苦しくはない。見た目に反して論理的であり、自らの伝えたい事を簡潔にまとめられる事が要因だろうか。

・台詞例

「何をするにもまずは体力。それは、私を見て貰えれば充分に理解出来るだろう?」

「こう見えても博識でね。君達に数学を教える事も出来る。私自身は、あまり好きではないのだがね」

「ただの兵士だった俺が教師だぞ? 世の中は分からないものだろう?」

・得意な攻撃方法

見た目に反して、細々とした雑用が得意。具体的には先行偵察や索敵、部隊指揮、長射程攻撃による援護等を得意としている。生身でもHFでも可能。

・過去(英雄譚)

戦線、大戦時共に参戦している古参兵。戦線時は生き残る事だけしか考えられなかったし、大戦時は英雄と呼べる程の活躍はしていない、とは本人談。

目立った戦果はないが、前線の部下達をまとめ上げ、最小の被害で勝利を支え続けた、縁の下の力持ちを地で行く人物である。

・設定

軍人として鍛え続けた帰結は、二度の大きな戦いだった。

戦線と大戦を経て、クレイグは人類の行く末に不安を覚えるようになった。外敵は退けたものの未だに健在、加えて人類側はどうあっても消耗する。

英雄達も英雄ではなくなる。永遠に戦い続けられる者など存在しないのだ。

故に、学園艦の話を聞いた時には、これだという確信がクレイグの中にあった。次世代の英雄を育てる、それが自分の役目だとも。

勿論、心のどこかではそれを忌避する思いもあった。子どもを率先して戦火に巻き込むなど、言語道断だからだ。

だが、英雄達は英雄ではなくなる。今は英雄であっても、次の日にはいないかも知れない。

悩んだ末に、クレイグは教師となる事を選んだ。

そして、ある男と連絡を取った。自分だけでは、生徒を守りきれないかも知れない。だからこそ、旧友の力が必要だと考えた。

クレイグは、かつて同じ軍にいた旧友、リンフォードへと連絡を取る。

噂は聞いている。それが真実に近しい事も知っている。

だが、クレイグにとってリンフォードは、いざという時に生徒を守る事が出来るとびっきりのボディーガードなのだ。

ちなみにクレイグの得意な教科は言うまでもなく肉体改造、基礎訓練である。

愛称は「クレイ」。だが、そう呼ぶのはリンフォードだけである。


キャラ発案:秋久 麻衣 さま



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