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  作者: 新々
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 そこで理子は私を振り返った。

「あたしが初めて好きになった人が凛でよかった。本当によかった。ありがとね、凛。大好きだよ。今日はそれがいいたかったの」

 ありがと、と理子はもう一度くり返した後で、すぐにいつもの調子になって、お腹空いちゃった、帰ろっかといった。


 あたりは夜が渦巻き始め、いつの間にか風も止んでいた。後には置き忘れたような冷たさだけが残っていて、んだ匂いさえ感じられるほどだった。そこには少し前まであったはずの景色や温度はどこにもなかった。

 すべてが変わってしまっていた。

 でもその中で理子だけが、変わらなかった。

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