表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 新々
25/32

25

 そこまでいった後で、理子は大きく息を吸い込むと、


「おばあちゃーんっ! 聞こえるーっ?」


 と、いきなり大声を出した。

 そして私の手をいっそう強く握って、こう叫んだ。


「この人が、あたしの好きな人だよーっ。おばあちゃんみたいに、ずっとずっとずーっと好きでい続けるから、ちゃんと見守っててねーっ!」


 理子の声はあたりに響き渡って、山びこのようにしばらく残った。

「ずっと前にね、おばあちゃんと約束したの。好きな人ができたら紹介するねって。でも、おばあちゃんが生きてる間はできなくて、だからそれがちょっぴり心残りだったんだけど……今日ね、おばあちゃんの命日なの。本当はお墓の前で凛のこと紹介したかったんだけど、さすがに無理だから。ここなら、おばあちゃんに届くかなって」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ