再び登場人物のまとめ
最初の人物紹介では出て来なかった人、状況が変化した人、色々です。
・天使らしき者
「私」を日本の隣国の過去の時代に良く似た場所に転生させた。歴史の歪みを修正するのが目的らしい。
・私
通称はスルギ。賢い・聡いと言う意味らしい。金英秀と言う名は養父母が付けた。
必要に応じて男っぽく「勇秀」と名乗る事も多い。
前世の日本における名前その他不明。夫と息子一人がいたらしい。
今の肉体の元の持ち主は、本来は三星と言う某メーカーみたいな名前で、大妃様の妹の娘らしい。
現在は性別を偽って、多彩な社会活動・商業活動を展開中。
宮中の派閥争いにはノータッチだったが……愛する王様との間に王子・成明が生まれて、一波乱有りそう。
最近、寝ている間は前世のネット上の情報がフル活用できる事に気がついた。
・正邦様
王様。かつて一人息子を宮廷内の謀略で殺害された経験が有る。
清に大敗した後、国の屋台骨がガタガタなのに、ともすれば派閥闘争に走りがちな廷臣たちに手を焼いている。
だが、諦めたわけでもなさそう。
駄目駄目のウジウジに見えて、相当粘り強い。静かに怒りを溜め込むタイプ。
毎日「私」を抱きしめて寝ないと、安眠できないらしい。「私」のやりたい事は何でも自由に出来るように色々気配りをしている模様。愛する「私」を妻だと公表できないのが、相当辛いらしい。
密かに成明の弟をいつ作るかも考え中。
・成明
王様の次男だが、長男が亡くなっているので東宮になるのは、ほぼ確実。生母である「私」の手元で安全に育てようと、王様も色々考えている。正式に東宮になる日に備えて若手の有望官僚をスカウトする作戦展開中。
・ヤンホ兄さん
漢字表記は亮浩。士大夫の坊ちゃんから奴婢に落とされた後、名誉回復するも商業で身を立てる決意をした。
相変わらず字は下手糞。「私」の兄のような存在で、ビッグでグレートな?ビジネスパートナーに変貌中。
最近は「私」に潤沢な政治資金を提供している模様。いまだ独身。
・判内侍府事
宮中に仕える内侍、つまり宦官のトップ。貧乏な士大夫の息子。色々後ろ暗い過去の秘密も有る模様だが、王子・成明は命がけで守る覚悟らしい。成明の乳母・忍和は腹違いの妹。
・忍和
成明の乳母。苗字は朴。故郷の土地に県令として赴任していた沈武宣との間に息子・銀龍が出来たが、認知されず、縁が切れた。物静かで、しっかり者。「私」の良き相談相手。正邦様も信頼して内密に保姆尚宮の官位と官職を与えた。
・朴銀龍
実の父親に認知されていないが、伯父の邸ですくすく育って居る。王子・成明の乳兄弟。
・韓明文
田舎の士大夫の息子。忍びの特技を持つ。上司の命令で「私」を監視していたのが縁で、王様に見込まれた模様。若手官僚のホープの一人。将来東宮付きに成りそうな人物、その一?
・洪善道
馬が大好きな馬術の名手。若手官僚のホープの一人。毒舌家らしい。結構良い家の坊ちゃんらしい。
・沈徳宣
数々の痴情沙汰で女性との醜聞多数だったが、「私」に蹴りを入れられて心を入れ替えた?のかも知れない。やれば出来るらしいが、色々未知数の男。
・茂生さん
内侍府から正式に「私」付きになった。「私」が宮中から街に出る時は護衛役。今も判内侍府事との絆は固い模様。物凄く無口な大男。稀に愛嬌のある顔で微笑む。
・沈中宮
実力者で右議政の沈守己の娘。一番上の兄は切れ者の知宣。二人目の中宮で、側室達より後から輿入れした。仁恵公主を生んで以降、夜のお渡りが無いので、あせっている?
・金昌嬪
官僚トップの領議政の金恩成の孫。祖父以外の親族は官位も官職も振るわないのが悩み。
翁主二人の母。野心家らしい。
・申貴人
一番入宮が早い。なかなか目敏い賢い人らしい。亡くなった前の中宮とは仲が良かった。健康を損ねており、田舎の邸で過ごす事も多い。仕えている者は皆忠実。和恵翁主・善恵翁主の母。
・朴淑儀
父親は高名な学者の朴時烈。兄弟たちは皆有能で出世株。貞恵翁主・謹恵翁主の母。
・張昭容
家柄のランキングのせいで一番格下の側室。実家は豊か。兄の張季良は学者なのに阿漕な高利貸し。ヒステリックな性格で、すぐに周りの者を打つ。翁主二人の母。上の娘が順恵翁主。
・順恵翁主
「私」の仲良し。知的好奇心が旺盛な賢い女の子。生母は張昭容。母親のような生き方はしたくないらしい。
・大王大妃様
気難しく厳しい人とされるが「私」を信頼してくれている。王様の祖母。前王の母。宮中の廷臣たちに、にらみが利く人。政治的なバランス感覚が鋭いらしい。「私」が王子を産んだ事を非常に喜んでいるが、中宮に出来ない事を残念がっている。
・大妃様
「私」の実の伯母様らしい。「私」を全面的に応援してれる有りがたい存在。王様の継母。前王の後妻。宮中クーデターで廃位させられた先々代の王様の正妻腹の娘。分家筋の今の王様の血統より格上の本家筋と言う事になるらしい。前王との間の子供達は全員幼いうちに死亡した。
・呉尚宮
大妃様付きの筆頭の女官。忠義者で口が堅い。
・高先生
内侍府の尚薬、つまり、後宮のお医者さん。「私」の師匠。物静かな学者肌で金銭や地位名誉には淡白。殆ど血縁のおじいちゃんのような存在になっている。