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『凡人修仙伝』: 不死身を目指してただ逃げてたら、いつのまにか最強になってた  作者: 白吊带
第二卷: 煉気編一初めて世間に·血色禁地
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重要:呼び方についての説明

修仙世界シュウセンワールドにおける「师兄」「师弟」「师叔」「师祖」「长老」「太上长老」の関係を、日本人の方に分かりやすく説明します。日本の組織やアニメ・漫画の例えも交えつつ解説しますね。


---


**修仙世界の人間関係・役職の呼称**


修仙の世界では、**同じ師匠(道教の師匠や門派の師父)に弟子入りした者同士の関係**や、**門派(組織)内での立場・実力・年功**によって、特有の呼び方が使われます。儒教的な「長幼の序」の考え方や、実力社会の側面が強く反映されています。


0:修仙世界は「**義兄弟ギきょうふぁいの絆**」を重んじる文化があります。

「某兄」は、血縁や師弟関係に縛られず「**道を共に歩む擬似兄弟**」という理想を表現した呼称です。

→ ビジネスで「○○さん」ではなく「○○兄」と呼ぶ中国人の習慣にも通じます。



1. **师兄シケイ / 師兄シケイ**

* **意味:** 同じ師匠についた**弟子同士で、自分より先に入門した男性**。または、同じ世代・同じ階級の門派メンバーの中で、**自分より年上、または実力が上の男性**への敬称。

* **日本で近い概念:** 「先輩」が最も近いです。年齢に関わらず、**入門が自分より早い**(=修行歴が長い)相手を敬って呼びます。組織内の「先輩社員」のようなイメージ。

* **例:**

* 自分より1年早く入門した男性弟子 → 「张师兄チョウ・シケイ

* 同じ年に入門したが、年上で実力も少し上の同輩 → 「李师兄リー・シケイ」(敬意を込めて)


2. **师弟テダイ / 師弟テダイ**

* **意味:** 同じ師匠についた**弟子同士で、自分より後に入門した男性**。または、同じ世代・同じ階級の門派メンバーの中で、**自分より年下、または実力が下の男性**に対する呼び方(やや見下したニュアンスを含むことも)。

* **日本で近い概念:** 「後輩」が近いです。「师弟」と呼ばれる側は、「师兄」と呼ぶのが基本です。組織内の「後輩社員」。

* **例:**

* 自分より1年遅く入門した男性弟子 → 「王师弟オウ・テダイ

* 同じ年に入門したが、年下で実力も劣る同輩 → 場合により「师弟」と呼ばれることも(特に相手が目下と見なした時)。



3. **师叔シシュク / 師叔シシュク**

* **意味:** **自分の師父の师弟と师兄**(=自分の師父と同門で、師父より後に入門した弟子)。つまり、**師父の弟弟子と兄弟子**に当たる人。または、**自分より一世代上の門派メンバーで、師父の直接の弟子ではない人**への敬称。**実力や地位が高い長老クラスにも使われる**(「◯◯师叔」)。

* **ポイント:** 年齢が自分より若くても、師匠筋が上なら「师叔」と呼びます(これが修仙世界の難しいところ!)。実力が圧倒的に高い長老なども、身内感を出して「师叔」と呼ぶことがあります。

* **例:**

* 自分の師父(A)の师弟(B) → 「B师叔シシュク

* 師父の同世代で、門派の長老をしている人 → 「陈师叔チン・シシュク


4. **师祖シソ / 師祖シソ**

* **意味:**

* **自分の师父の师父**(=師匠の師匠)。**祖師(開祖)の直弟子**世代(=自分の師父の师父)を指すのが最も一般的。

* 場合によっては、**門派の開祖(創始者)自身**を指すこともあります(「开山师祖カイザン・シソ」など)。

* **日本で近い概念:** 「祖父」「大先輩」「開祖」に近い、非常に高い敬意を表す呼称。**組織の創設者や、その直弟子(社長の師匠クラス)** をイメージすると分かりやすいです。

* **例:**

* 自分の师父(A)の师父(C) → 「C师祖シソ

* 門派の創始者 → 「太玄师祖タイゲン・シソ


5. **长老チョウロウ / 長老チョウロウ**

* **意味:** 門派(組織)内で、**高い実力(通常は築基期後期〜結丹期以上)と豊富な経験を持ち、重要な役職や決定権を持つ幹部・重鎮**。門派の運営や弟子の指導に当たる。役職名としても使われる。

* **日本で近い概念:** **重役(取締役)、顧問、部長クラス以上の幹部職**。「長老」という日本語そのままのイメージでほぼ通用しますが、修仙世界では**実力が絶対条件**です。

* **例:** 「传功长老デンコウ・チョウロウ」:修行法を教える責任者。「执法长老シップー・チョウロウ」:門規を取り締まる責任者。


6. **太上长老タイジョウチョウロウ / 太上長老タイジョウチョウロウ**

* **意味:** 長老の中でも、**最高クラスの実力者(通常は結丹期後期〜元婴期以上)で、門派の最上位に位置する存在**。表立った活動はせず、主に隠居・修行に専念しているが、門派存亡の危機など重大な事態には動く。門派の**最終的な決定権や、圧倒的な武力(核抑止力のようなもの)** を持っていることが多い。**長老たちの上に立つ、門派の守護神・最高権威**。

* **日本で近い概念:** **名誉会長、最高顧問、創業者一族の大御所**。表舞台には出ないが、その組織の実質的なトップや、絶対的な権威を持つ伝説的人物。アニメ・漫画で言えば、「裏の会長」「隠居した最強の老人」キャラ。

* **ポイント:** 「太上」は「最上位の」「至高の」という意味。**長老の上位版、最強長老**と理解すればほぼ間違いありません。


**7. 前辈(ゼンパイ / センぱい)**

* **意味:** **自分より明らかに修行歴が長く、実力が高い者**(性別不問)に対する**最大級の敬称**。師弟関係がなくても使える、最も汎用的で安全な呼び方。

* **使用場面:**

* 見知らぬ高レベルの修仙者に話しかける時(最初の一声として最適)。

* 他门派の高レベルの者。

* 门派内でも、自分と直接の師弟関係はないが、明らかに格上の者(長老クラスなど)。

* **ニュアンス:** 「大先輩」「ご老体」ほどの敬意。**実力社会の根幹を成す呼称**。呼ばれる側は、大抵「小友」や「小友」などで返す(後述)。

* **日本で近い概念:** 「大先輩」、「先生」(非常に敬意を込めて)、「閣下」(かなり格式ばった場面)。



**8. 道友ドウユウ**

* **意味:** **同じく道(修仙の道)を歩む者同士** という意味での、**同輩・対等な立場にある修仙者への呼び掛け**。性別不問。**最も一般的で中立的な、修仙者同士の呼び方**。

* **使用場面:**

* 初対面で、相手の実力や立場が(ほぼ)対等と思われる時。

* 気軽に話しかける時。取引や情報交換をする時。

* 少し親しみを込めたい時(「○○道友」)。

* **ニュアンス:** 「同志」「同士」に近いが、もう少しライトで日常的。**「さん」付けに最も近い感覚**。目上の者に対しては使わない(失礼になる)。

* **日本で近い概念:** 「〜さん」、「同志」(やや硬い)、「お仲間」(砕けた感じ)。



**9. 小友ショウユウ**

* **意味:** **自分より明らかに年下・修行歴が浅い(実力が低い)者**(主に男性、時として女性にも)に対する、**目上の者からの呼び掛け**。**親しみや若干の庇護のニュアンスを含む**。

* **使用場面:**

* 高レベルの修仙者(長老や隠居した強者など)が、若い低レベルの修仙者を呼ぶ時。

* 「前辈」と呼ばれた側が返す呼び方として非常に多い。

* 相手が子供、あるいは自分から見て非常に若いと感じる時。

* **ニュアンス:** 「若者」「小僧さん」「坊や」に近いが、**敵意はなく、むしろ好意的**。目下の者から目上の者に使うのは**絶対にNG**(大変な失礼)。

* **日本で近い概念:** 「若者」、「小僧」、「坊や」、「君」(目上の者から)。



**10. 师姐(シーチエ / シーじぇ)**

* **意味:** **同じ師匠についた弟子同士で、自分より先に入門した女性**。または、同じ世代・同じ階級の門派メンバーの中で、**自分より年上、または実力が上の女性**への敬称。**「师兄」の女性版**。

* **使用場面:** 同じ门派内で、自分より入門が早い(または年上/実力が上の)女性弟子・同輩に呼びかける時。

* **ニュアンス:** 「女性の先輩」。「师兄」同様、**入門順序・実力が優先**。年下でも先に入門していれば「师姐」。

* **日本で近い概念:** 「女性の先輩」、「姉弟子」(あねでし)。



**11. 师妹(シーメイ / シーめい)**

* **意味:** **同じ師匠についた弟子同士で、自分より後に入門した女性**。または、同じ世代・同じ階級の門派メンバーの中で、**自分より年下、または実力が下の女性**に対する呼び方(基本的には親しみを込めて、時として見下しを含むことも)。

* **使用場面:** 同じ门派内で、自分より入門が遅い(または年下/実力が下の)女性弟子・同輩に呼びかける時。

* **ニュアンス:** 「女性の後輩」、「妹弟子」(いもうとでし)。**「师妹」と呼ばれる側は、「师兄」または「师姐」と呼ぶのが基本**。目上の者が可愛がって呼ぶことも多い。

* **日本で近い概念:** 「女性の後輩」、「妹分」。

* 年下で実力も劣る同輩の女性 → (特に親しい、または見下す場合)「师妹」


**12. 名前を呼ぶ**

* **意味:** **フルネーム、または下の名前(名)のみで呼び捨てにする**こと。

* **使用場面とニュアンス:**

* **極めて親しい間柄 (友人・恋人・家族):** 親密さや気さくさの表れ。

* **目下の者に対して (上位者から):** 威厳を示す、または叱責・命令する時。`

* **敵対関係・軽蔑している時:** 最大級の侮辱・挑発。`

* **公的な場面・文書上:** 中立的な記載。`"弟子叶凡イエ・ファン,申请外出历练。"`(弟子・葉凡イエ・ファン、外出修行を申請します)

* **重要ポイント:** 修仙世界は**礼儀と上下関係を極めて重んじる**ため、**姓名直呼は原則として「同輩で非常に親しい」「目下」「敵対」のいずれかの関係に限定される**。目上の者や初対面の者、敬意を払うべき者への姓名直呼は**大変な失礼・挑戦行為**とみなされ、トラブルの元になる。


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**ポイント:**

* 「前辈」「道友」「小友」は**師弟関係がなくても使える**汎用呼称。

* 「师姐」「师妹」は**同じ门派内**で使われることが多い。

* 姓名直呼は**リスクが高い**。特に相手の実力や立場がわからない時は、**「道友」か「前辈」を使うのが無難**。

* 呼び方一つで関係性や態度が伝わるため、修仙世界では非常に重要です!


* **師弟関係が基本:** 「师兄/师弟」は同じ師匠・同世代内の前後関係、「师叔/师祖」は師匠筋の上下関係を示します。

* **実力社会:** 年齢より**入門順序(修行歴)や実力、師弟関係上の位置づけ**が呼称を決める最重要要素です。年下の「师叔」や若い「师兄」が存在します。

* **敬意の度合い:** 「师弟」< 「师兄」 < 「师叔」 < 「长老」 < 「师祖」 ≒ 「太上长老」 というのが一般的な敬意の序列です(個人の実力差や関係性で変動あり)。

* **役職としての側面:** 「长老」「太上长老」は門派内の役職・地位を表します。高い実力が前提です。

* **身内意識:** 「师兄」「师弟」「师叔」には、同じ門派(組織)の一員であるという**身内意識や親しみ**も込められています(特に「师叔」は「叔父さん」的なニュアンス)。

* **日本との比較:**

* 师兄/师弟 → 先輩/後輩

* 师叔 → 先々輩・重役(親しみを込めて)

* 师祖 → 大先輩・開祖(直弟子世代)

* 长老 → 重役・部長以上(実力者)

* 太上长老 → 名誉会長・最高顧問・守護神(最強の実力者)


修仙小説やドラマを見る時は、これらの呼び方から登場人物同士の関係性(誰が誰の弟子か、どれだけ実力差があるか、組織内でどの立場か)が推測できるようになっています!

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